ピーマンやブロッコリー、ホウレンソウややニンジンなど緑黄色野菜は、健康のために必要不可欠なものだということはわかっていますね。

いろいろな栄養素が入っているわけですが、その中のルテインという成分は、日本では、「目にいい」として知られています。実はこのルテインが、子どもの成績に影響するという研究が、米国イリノイ大学から発表されました。

今日は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、この研究についてお話しします。

これまでに知られているルテインの効能

ルテインは、吸収されるとそのほとんどが、目の網膜と水晶体に蓄積されることが分かっています。目に蓄積されたルテインは、紫外線や可視光線の青白部分を吸収して目の組織を守り、さらに、水晶体や網膜の酸化を抑えます。

そのため、酸化によって引き起こされる目の病気や、視力の低下や、眼精疲労などのトラブルを予防できるのです。

また、失明の恐れのある加齢黄斑変性症のリスク低減や、加齢による認知機能の保持などの効果も知られています。ルテインの目に対する効能は、今では広く知られています。

イリノイ大学の研究

ルテインが、加齢による認知機能の保持に効果があることは、すでに発表されていました。そこで、研究者達は、子どもの認識力についてはどうかと研究を始めたのです。

研究者は8歳から10歳の子ども49人を対象に、目のルテイン濃度を測定し、認知作業に取り掛かっている間の脳の活動を脳波計で記録しました。

すると、ルテインレベルの高い子どもは、作業成績が高い傾向にあったのです。

また、8歳から9歳の子どもを対象とした別の実験でも、ルテインレベルの高い子どもは、低い子どもより学力テストの成績が良いという結果が出ました。

これらは、子どもの体力や性別やIQなどを考慮しても、優位であったとしています。

研究者達は、子どもの成績の良し悪しに影響する健康状態や、IQ、家庭の経済状況などの要因と同様に、ルテインの濃度も子どもの学力に大きな影響を与えるのではないかとしています。

研究者のカーン教授によると、

「ルテインは、βカロテンなどの喫食可能な他の全ての色素と比較して、優先的に脳に蓄積されることがわかっています。」リンクDEダイエット

また、共同筆頭著者のウォーク氏は

「これらの色素は幼児の脳により多く存在することもわかっています。それは、これらが脳の発達の上で重要なことを示唆しています。」リンクDEダイエット

と言っています。

ルテインは子どもの認識力にとって重要な役割を担っていると思われるのです。