『RENT』公開稽古より 『RENT』公開稽古より

賀来賢人、中村倫也、ソニンらが出演するミュージカル『RENT』の公開稽古が10月13日、都内にて行われた。稽古場には2000名超の応募の中から選ばれたファン40名も来場。賀来は「稽古を見られるということは普段なかなかないことなので、逆に緊張感ある稽古が出来て僕たちとしてもラッキー。本番までにはもっと最高の作品にしたい」と現在の心境を語った。

『RENT』は1996年にNYで初演、その後ブロードウェイでは12年4ヵ月のロングランを果たし、映画化もされるなど、世界的に大ヒットしているミュージカル。20世紀末のNYを舞台に貧困やエイズ、ドラッグ、同性愛など当時の世相を映し出しながらも、それでも夢を追いかける若者たちの姿をリアルに描いた作品だ。日本でもたびたび上演されているが、今回はオリジナル版を演出したマイケル・グライフが2011年に新たに創った“新演出版”を、日本で初めて上演する。

この日はオープニングシーンの「RENT」や、作品きっての名ナンバーであり、現在缶コーヒーのCM曲としても使われている「Seasons of Love」のシーンなど全5場面を披露。本番とは異なりピアノ一本の伴奏でのパフォーマンスだったが、それでも立体的に組まれたセットを上下左右と激しく動き回るキャスト陣のパワーに圧倒される。ひとりひとりが全身全霊を役にぶつけているかのような熱演で、個々の個性が際立つとともに、ハーモニーを聴かせる場面では美しく音を響かせてチームワークの良さもアピール。これが自分たちの『RENT』だ、と言外に主張しているかのような稽古披露だった。

その後行われたミニトークでは「一番好きなナンバーは」といった質問から、「カンパニーを家族にたとえるとしたら家族構成は?」といった話も飛び出し、大盛り上がり。お気に入りのシーンを問われると、ロジャー役のJulian(中村とダブルキャスト)が「賢人の『CONTACT』のシーンのセクシーダンス!」、モーリーン役の上木彩矢(ソニンとダブルキャスト)が「(モーリーン役は)ケツを出すシーンがあるので…ソニンちゃんのプリケツを見るのが楽しみ」と答え、会場を笑わせた。またコリンズ役で出演するSkoop On SomebodyのTAKEは「絆は深いですが、みんなそれぞれの役と戦って苦しんでいる段階なので、いい意味でまだカンパニーはまとまっていません。本番になってみんながひとつになった瞬間が楽しみ」と今後の発展を力強く語っていた。

公演は10月30日(火)から12月2日(日)に東京・シアタークリエ、12月6日(木)から9日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケットはともに発売中。

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