鹿島アントラーズ  (c)J.LEAGUE PHOTOS 鹿島アントラーズ  (c)J.LEAGUE PHOTOS

決勝の舞台に勝ち残ったのは、2年連続5度目の優勝を見据える鹿島アントラーズと、16年ぶり2度目の栄冠を睨む清水エスパルスである。両軍が11月3日(土)・国立競技場で、第20代ナビスコカップチャンピオンの座を賭ける。

「清水エスパルス対鹿島アントラーズ ナビスコカップ 決勝」開催情報

両チームとも若き力が、決勝進出の原動力となった。10月13日、準決勝第2戦、鹿島のエース・大迫勇也が1ゴール1アシストを決め、2011年J1リーグ戦王者・柏レイソルを合計スコア5-4で振り切った。昨年ナビスコ杯決勝MVPの大迫は7得点とゴールランキングトップを独走する。清水の若きエースも負けてはいない。同日、2011年度天皇杯覇者・FC東京を3-0で下す。大前元紀がプロ初となるハットトリックを決めたのだ。

28節終了現在、清水はリーグ戦4位、鹿島は13位と明暗分かれているが、決勝までの道のりは鹿島が8勝1分1敗、清水が7勝3敗、ともに20得点10失点をマークした。今季の直接対決を振り返ると、鹿島はグループリーグで清水を2-1で下しているが、リーグ戦では清水が3-0と完勝している。20大会中8回ファイナル進出という驚異的な勝負強さを誇る鹿島か、公式戦4連勝と上げ潮にある清水か。両軍は2011年1月1日の天皇杯決勝でも激突し、この時は鹿島に軍配が上がっている。

さらに決勝の予想を難しくしているのが、10月27日(土)・J1リーグ戦30節で鹿島×清水がラインナップされていることだ。2週連続のマッチアップは、戦術面はもちろん、精神面でもギリギリの戦いとなるだろう。J1リーグ戦で手の内をすべてさらけ出すのは気が引けるが、かと言ってリーグ戦30節をナビスコカップ決勝の試運転と割り切ることはできない。20回目のファイナルは、1試合だけではなく、2連戦で楽しみたい。鹿島・ジョルジーニョ監督と清水・ゴトビ監督は、一発勝負の決勝としてではなく、変則のホーム&アウェイ2連戦として、あらゆる伏線を敷いてくるはずだ。

チケットの一般発売は10月20日(土)より。なお、チケットぴあでは一般発売に先がけて先行抽選「プレリザーブ」を実施、10月17日(水)11:00から19日(金)11:00まで受付。