ノジマ(野島廣司社長)は、通販サイト「PCボンバー」を運営するアベルネット(小山励基社長)の株式を取得して子会社化する。10月16日に開催した経営会議で決定した。株式の引き渡しは、11月中旬を予定している。

ノジマは、アベルネットの創業者の一人、渡邉健次専務取締役がもつ発行済株式50%のうち、48.5%を取得することでアベルネットを子会社化する。取得価格は5億8100万円。パソコンやデジタル家電の販売を中心としたネット事業を主力に据えるアベルネットと、ノジマの通販サイト「nojima online」との相乗効果が発揮できるとの判断で、子会社化に踏み切った。

アベルネットは、ネット事業を中心に2011年度(12年2月期)の業績が、売上高264億100万円(前年度比7.0%増)、営業利益3億1600万円(36.2%増)、経常利益3億200万円(37.3%増)、最終利益1億7600万円(36.4%増)だった。

一方、ノジマは、2011年度(12年3月期)の業績が、売上高2110億5100万円(1.1%減)、営業利益7億4300万円(83.4%減)、経常利益32億6200万円(55.1%減)、最終利益21億1900万円(42.8%減)と減少したものの、今年度の通期業績予想として、売上高2200億円(4.2%増)、営業利益30億円(303.5%増)、経常利益45億円(37.9%増)、最終利益23億円(8.5%増)を見込んでいる。