しつけと称して子どもを叱るとき、「本当にこれでいいのかな」と心のどこかで悩んでしまうのが親というもの。

そのくらい“子どもの叱り方”というのは、親にとって永遠の課題ともいえるくらい、難しいことなんですよね。

叱るなら、子どもを伸ばすような、プラスになる叱り方をしたいもの。

今回はそのヒントについて、様々な困難を抱えた子どもたちが通う、日本財団『子ども第三の居場所』プロジェクトを実施している、子どもサポートチームリーダー/人材開発チームリーダーの本山勝寛さんに伺いました。

間違えると子どもを潰す!親が知っておきたい「子どもを伸ばす叱り方」

叱る“原理原則”を一貫させる

本山さん「まずは、叱る理由が明確であり、原理原則が一貫していることがポイントです。

叱る理由が一貫していない状態とは、父親や母親、あるいは大人によって言っていることが異なったり、子どもには叱るのに、大人は同じことをしていたりするということです。

これでは一貫性がないので効果がありません。

一貫させるためには、子どもに「夜遅くまでゲームをしない」というルールを課しているのであれば、親も一緒にそのルールを守る必要があるということです。

その場の大人(親)によって言っていることや行動が異なると、子どもはなぜ叱られているのかが理解できず、行動を正すことができません。

叱られる理由が分からないので恐怖やストレスにつながり、安心して過ごすこともできなくなります。

全国で運営している『子ども第三の居場所』でも、スタッフと子どもで一緒にルールを明確にして、一貫して守っています。そうすることで子どもの問題行動も少なくなってきています」