ASTRO 左からユンサナ、ジンジン、MJ、チャウヌ、ムンビン、ラキ

今年2月にデビュー5周年を迎えたASTROが5月1日、日本のファンに向けたオンラインイベントを開催。個性豊かなASTROらしい、愛と笑いに満ちた温かなイベントをレポートします。

「ASTROのすべてはAROHA(ファンの愛称)のもの」をテーマに、代表作の『Blue Flame』や、4月にリリースされた韓国2ndフルアルバムのタイトル曲『ONE』など6曲のライブステージと、ミッションゲームなどさまざまな余興コーナーで構成されたイベント。キュートで、面白くて、カッコよくて、セクシーで、仲良しで、サービス精神旺盛で……。そんなASTROの魅力がぎゅっと詰まった2時間となった。

デビューから5年、グループ活動のみならず、各人がさまざまなジャンルへと幅を広げてきた6人。ヒストリーを振り返るコーナーでは、それぞれのソロ活動にフィーチャーし、楽しいトークで大盛り上がり。世界に配信されているポッドキャスト『UNBOXING』のMCを務めるジンジンに、司会者が「グローバルですね」と褒め言葉を贈ると、「でも韓国語でやってますよ」と余計な(!)一言で茶化して笑わせるメンバーたち(笑)。チャウヌが「(英語)できますか?」と無茶ぶりすれば、ノリのいいジンジンは、「準備をしていない」と言いつつも、英語の挨拶に挑戦してみせるなどサービス満点。

中国の番組のMCをしているラキは、「ASTROの中では末っ子ラインなので、MCという立場は遠い感じがありましたが、チャンスをいただいた限りはうまくやりたいと思って頑張っています」と力強くコメント。自分とジンジンの音楽制作の話を、同じく今回のアルバムに自作曲を収録しているMJにも話を振って盛り上げるなど、見事な“裏回し”力を見せ、番組で鍛えたMC力をいかんなく発揮する。

チャウヌは日本で現在放映中の主演ドラマ『女神降臨』の胸キュンシーンを再現することに。修学旅行先でヒロインに告白するシーンのセリフを「僕が好きなのはAROHAだ!」とアレンジし熱演してみせると、リアルタイムコメント欄は、チャウヌに骨抜きにされたAROHAの大興奮コメントであふれかえった。

レギュラー出演していたバラエティ番組『食べんジャーズ』の出演感想を聞かれたムンビンは、「食べ物が……、大事だ……分かります。体もここ(心)もゼンブ……ケンコウ……」と日本語で大・大・大奮闘。途中で痺れを切らしたメンバーたちから「韓国語でやれ〜!(笑)」と突っ込まれながらも、最後までやり切ったムンビンに、“できる限り日本語で伝えたい”という日本のファンへの思いがうかがえた。

そして、昨年、ムンビンと共にASTRO初のユニット活動をしたユンサナは、充実した活動の思い出を報告。「いい経験でした!」ときっぱり言い切った。同じくユニット活動として、バラエティ番組の企画から誕生した期間限定トロットユニット「SUPER 5」の一員として活動したMJは、自分の番になると急にトロット歌手モード全開に。「トロットは、体使いと歌の強弱が大事です」と語ると、アカペラで往年の人気トロット曲を披露して盛り上げた。

事前にファンから集めた質問にいくつ答えられるかを競う『100秒Q&A』コーナーでは、珍回答が続出。ユンサナは「なぜ背が高いの?」という質問に「お母さんに電話(して確認する)」と回答。好きなひらがなを聞かれると、想定外すぎる質問にたじろぎながらも「わ」を選び、両手を挙げて「わ〜〜!」と叫んだ。

ファンから“筋肉伝道師“と呼ばれる筋トレマニアのムンビンは、「女性におすすめの筋トレ方法」に「腕立て伏せ」をチョイス。制限時間があるにも関わらず、ステージ上で実践して見せるサービス精神旺盛っぷりを発揮した。

そして、チャウヌにはAROHAに関する質問が集中。“何をしている時が幸せか”を問われ、チャウヌが「ASTROとAROHAと一緒にいる瞬間」と答える。すると、“AROHAといて幸せな瞬間”という質問が飛び、「今、この瞬間」と即答。次々と畳みかけられるように飛んでくるAROHAに関する質問はさながら『AROHA祭り』。ファンへの愛を惜しみなく語るチャウヌが印象的だった。

「お気に入りの夜食は?」「今食べたいものは?」との質問に、チョッパル(豚足)と答えたのは、ユーモアあふれるMJ。MCからチョッパルが好きなのかと聞かれると、「好きです」とにこり。しかし、メンバーから「食べているところを見たことない」と突っ込まれ、虚偽回答疑惑が!(※活動が終わったら食べるそう)

そして、こちらも個性的な……ラキ。「今日食べた朝ごはんは?」という質問に、韓国アジョシ(おじさん)たちの好物である「チュオタン(どじょう汁)」と答えたり、「振り付けの時重要視していることは?」に、「気分」と答えたりと、ラキらしい独特な空気感を漂わせていた。

勝利を勝ち取ったのはというと……? “生まれ変わったら何になりたい?”に対し、「カメ!」と1問目から飛ばしまくったジンジン。リーダー意地を見せ(!?)、笑顔でゲームを制した。(ちなみに、亀になりたい理由は、「長寿だし、熾烈に生きているから」だとか。分かるような分からないような……笑)

そのほか、咀嚼(そしゃく)音で食べている物を当てる「ASMRで食べ物モッパンクイズ」や、ファンが選んだ「MV &スタイル&振り付け」三部門のベスト3を発表する「5周年アワード」、ファンへのプレゼントを賭けたミッションチャレンジなど、さまざまなコーナーで盛り上がった2時間。大爆笑のイベントの詳しい様子は、5月21日(金)発売の本誌6月号でお届け! 個別インタビュー[後編]も合わせて、ぜひ、本誌をチェックして‼

 

K-POPライター。90年代に“韓国アイドルの元祖”H.O.Tにはまり、2001年から5年間の韓国留学。留学中に日本で起こった韓流ブームにのり、韓流ライターや韓流番組のMCとして活動。帰国後は、ライター業や翻訳家業を中心に活動。得意分野は、K-POP史と新人K-POPグループの青田買い。

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