愛する人が自分以外の異性に好意を向ける、手を出すことは、誰だってつらいこと。

浮気されると愛情が消えたり信頼できなくなったり、ふたりのその後は破局だけかと思いますが、別れることなく交際を続けている女性もいます。

ふたりの間に大きな溝を作る浮気ですが、考え方は人それぞれ。

実際に浮気をした彼氏と別れなかった女性たちのリアルについて、ご紹介します。

「浮気の責任」は誰にあるのか

何年も付き合ってきた彼氏の浮気

「大学時代から交際が始まり、卒業後は結婚も考えていた彼氏がいました。

お互い無事に就職できて同棲の話も出たけれど、私のほうが『まずは社会人としてしっかり自立したい』と思い、それぞれひとり暮らしを続けていました。

彼氏は営業職、私は小学校の先生で、ふたりとも残業があり休日も仕事の勉強やら準備やら、デートの時間が作れず会えなくても『仕方ないよね』『がんばろうね』と励ましあえることが幸せでした。

先生になることが夢だった私は、大変だけどやり甲斐のある毎日で、正直に言えば彼氏と会うより教材の勉強や学習計画を立てる時間のほうを優先していたことは確かです。

それでも、電話で彼氏の愚痴を聞いたり週末はお泊りデートを楽しんだり、自分なりにお付き合いを大切にしているつもりでした。

彼氏の様子がおかしくなったのは秋頃で、LINEの既読スルーが続いたり夜に電話をしても出なかったり、『仕事が忙しくて』と言うけれど次のデートの約束は曖昧で、モヤモヤするけど私のほうも仕事から離れられず、ちゃんと話せないまま時間が過ぎていきました。

11月半ばになり、そろそろ今年のクリスマスの予定を立てたいなと思っていたときに、彼氏から突然『別れよう』と電話で言われ、ショックで言葉が出ず……。

彼氏の気持ちが離れているのはわかっていたけど、どこかで『今だけ』と逃げていた部分があり、別れ話までは想像していなかったです。

さらに衝撃だったのが『別れたくない』と言ったら『ほかに好きな人ができた』と返されたときで、夏が終わるあたりから同じ会社の女性と過ごすようになったそうです。

『仕事の悩みとか共有できるから、週末にふたりで食事しながら相談などをしていた』と言われ、

『私とのデートは断っておいて、それって浮気じゃない!』

と泣きながら叫ぶと、

『わかってる。悪いと思う。

でも、俺より仕事を取るばかりで、俺の悩みより自分がいかに楽しくやれているかを自慢していたのはそっちだろう?

俺だって寂しかったよ』

と彼氏が強い口調で返してきて、『寂しかった』と言われたときに胸がぎゅっと痛くなりました。