岐阜県高山市荘川町で短期国内留学のモデル試行
令和7年4月に開校予定の義務教育学校「荘川さくら学園」に、全トヨタ労働組合連合会労連の組合員家族を受け入れる「荘川ふるさと留学プロジェクト」のモデル試行として、令和6年8月28日(水)から9月1日(日)にかけ、名古屋市在住の組合員家族が岐阜県高山市荘川町を訪れ、荘川町ならではの教育、自然、文化を体験しました。
岐阜県高山市荘川町には、全トヨタ労働組合連合会の交流拠点施設「飛騨ふるさと村」があり、30年以上にわたり地域と様々な連携事業が行われています。
両者の連携による地域振興=関係人口の創出に向けた取り組みとして、令和7年4月に開校予定の義務教育学校「荘川さくら学園」に短期国内留学をすることで、園児・児童生徒の確保や多様な学びの機会を提供する事を目的に、地域の団体などからなる実行委員会が「荘川ふるさと留学プロジェクト」の取り組みを進めてきましたが、この度、そのモデル試行として、令和6年8月28日から9月1日まで、名古屋市在住の全トヨタ労連組合員のご家族が荘川町へお越しになりました。
このプロジェクトのねらいは、荘川町の特色ある教育・郷土学習を通じて、子ども同士がふれあいながら共に学ぶことで、子供の適応力向上など情操教育面での効果と、人口減少により課題となっている地域の担い手確保、そして荘川町のファンを増やし関係人口を確保することで、今後の荘川町のまちづくりや産業振興の展開における多様性を確保することです。プロジェクトの推進にあたり、全トヨタ労連、荘川観光振興公社(飛騨ふるさと村)、高山市が中心となり、荘川保育園、荘川小・中学校、荘川町まちづくり協議会など関係者による実行委員会を立ち上げ、地域が一体となり事業の実施に向けて準備を進めてきました。
今回、荘川町にお越しいただいたのは、全トヨタ労連組合員の椿さん一家。保護者の方は飛騨ふるさと村でリモート勤務をされ、小学1年生と4年生の椿さん兄弟は、名古屋市では夏休み期間中の8月29・30日の2日間、荘川小学校で少人数学級や異年齢交流など、荘川町ならではの学校生活を体験されました。来年の義務教育学校開校を前に、現在、荘川小中学生計49名は同じ校舎で学んでおり、椿さん兄弟は中学生との交流活動も併せて体験しました。滞在中には、飛騨の食材を使った「まるごと飛騨の日給食」があり、地元キャベツ農家の方のお話を聞いたり、見学に訪れた田中明高山市長と机を並べて給食を食べる時間も過ごしました。
台風10号の接近で行程の変更を検討する場面もありましたが、土曜日や夜の時間には、化石発掘体験や、荘川の里でのみだらしだんご焼き体験、地域の伝統芸能である村芝居の総練習見学など、荘川の自然や文化の体験も楽しんでいただきました。
名古屋から来訪された椿家の皆さんは、荘川の朝の想定外の寒さや、使い慣れない和式トイレに戸惑うこともあったようですが、荘川地域で様々な体験をされ、わずか2日間でしたが共に学んだ荘川の子供たちをのお別れ会で涙を見せる姿も。また、退村式では、「みんなや優しく接してくれた。」「給食がおいしかった。」「また、すぐ荘川町に戻って来たい。」など感想を話しました。
手探りで実施にこぎつけた今回のプロジェクト。実行委員会では今回のモデル試行の結果を検証して、来年度の荘川義務教育学校の開校に合わせて「荘川ふるさと留学プロジェクト」本格実施に向けた準備を進めることとしています。
荘川地域について
荘川地域は、高山市の西側に位置し、庄川の源流として白山に連なる山々などの自然環境と美しい農山村景観を有する地域です。平成28年には荘川町全域が白山ユネスコエコパークに認定され、貴重な自然環境とそれを持続可能に活用しているモデル地域として国際的に評価されています。また、「飛騨ん爺(ひだんじい)」物語や荘川桜の移植物語、手取層群の恐竜化石、村芝居などの歴史文化を有しています。
【本件に関するお問い合わせ】
高山市役所荘川支所地域振興課
住所:〒501-5492 岐阜県高山市荘川町新渕430-1
電話:05769-2-2211
FAX:05769-2-2562
メール:shoukawa.chiikishinkou@city.takayama.lg.jp
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