2023年より(株)書泉が行ってまいりました復刊企画。「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」施策を、第2シーズンとして再スタート致します。新たな取り組み「芳林堂書店と、10冊 第2シーズン」の第1弾として、株式会社書泉のもう1つの屋号である「芳林堂書店」より、飛鳥部勝則先生の最新刊『フィフス』を出版致します。
「フィフス」は2010年に『このミステリーがすごい!』大賞STORIES(宝島社)に発表された飛鳥部勝則先生の短篇小説です。飛鳥部作品の中では初めて続編が意識された構成で、著者自身もインタビューなどで構想を明言していらっしゃいましたが、発表のタイミングが無く現在に至っておりました。(株)書泉は2023年に『堕天使拷問刑』の復刊販売を皮切りに、現在まで著者の7作の長編小説を復刊し、合計1万冊以上を販売させて頂きました。今回は新たに「フィフス」の続編を書き下ろし頂き、1冊の新刊文庫書籍として同人誌で出版致します。

書籍として編集するにあたり、イラストレーターの鈴木康士さんに装画として登場キャラクター「蘭冷」を描き下ろして頂きました。この美麗イラストを使用したB6版のイラストアクリルボード付有償特典版を作成し、書籍と同時予約販売致します。

書泉オンラインもしくは芳林堂書店高田馬場店・書泉グランデ・書泉ブックタワーにて、2024年11月5日(火)より予約受付を開始。店頭発売日は2024年12月2日(月)となります。また、発売日に先駆けて、2024年12月1日(日)に東京ビックサイトにて開催の「文学フリマ東京39」出店名「芳林堂書店高田馬場店」ブースにて先行販売を実施します。

<この企画を起案した、芳林堂書店高田馬場店 店長 山本さん>
飛鳥部勝則先生の著作を多くの方に読んで頂きたい!という気持ちで書店が考え、行動できることを全てやりつくしたこの1年間でした。この先の取り組みとしては「もう自分たちで作るしかない」と腹を括り、慣れない本作りを行っています。今まで時が止まっていたとしても、何も手遅れなこと等ないと信じています。皆で「フィフス」の新しいスタートを見届けましょう。
<著者 飛鳥部 勝則さん コメント>
これまでの私の本の中には『フィフス』というタイトルはなく、その意味でこの単著は新刊ともいえ、上梓していただく書肆様には感謝の申し上げようもございません。内容は既出の長めの短編「フィフス」に書き下ろしの続編を加えたもので、後書きを含めると、新作部分は全体の三分の一に及びます。「あの続きが書けて良かった」というのが著者の偽らざる心境であり、鈴木康士による美麗な装画も含めて、手にされた読者の皆様に少しでも愉しんでいただけるよう祈るばかりです。
<装画 鈴木 康士さん コメント>
芳林堂書店さんからご相談を頂いて慌てて積読していた飛鳥部先生の堕天使拷問刑を読んだ鈴木です。それが最高でやる気500%になりました。フィフスは短編ながら少女と出会い突き落とされ、幻想文学の魅力を持った最強斧ガール作品という印象です。奇跡の文庫化に立ち合え幸せです!

【商品情報】
『フィフス』(著者:飛鳥部勝則 装画:鈴木康士)



発売:(株)書泉
販売価格:税込1,500円(本体価格1,364円)
判型:文庫A6判

『フィフス』 有償特典同梱版



(書籍『フィフス』に加えて鈴木康士描き下ろし装画B6版イラストアクリルプレート付)
販売価格:税込3,700円(本体価格3,364円)

あらすじ:
夜、大学生の鈴森一気が廃工場裏で目撃したのは、斧で人間を切断する美少女・蘭冷の姿だった。組み敷いた一気に対して少女はいう。「今日からお前は私の奴隷だ。」推理と怪奇を併せ持つ血みどろライトなエンタメ小説。

■ 予約開始日:2024年11月5日(火)
書泉オンライン/https://shosen.tokyo/apps/note/?e-landing-page=fifth
通常版 https://shosen.tokyo/?pid=183337837
有償特典版 https://shosen.tokyo/?pid=183337838
芳林堂書店高田馬場店/書泉グランデ/書泉ブックタワー
■ 予約〆切日:2024年12月1日(日)
■ 商品お届け予定日:2024年12月2日(火)以降の出荷となります
■ 店頭発売日:2024年12月2日(火)

株式会社書泉
「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号の書店を展開。「鉄道」「アイドル」「プロレス」をはじめ「数学」「占い」など様々なジャンルの本・雑貨を深く扱っています。著書にまつわるイベントも多数実施。


<参考>「書泉と、10冊」企画概要と、これまでの販売実績数
昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、私たちは「そうではない」と考えます。
ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。

そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、などご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。

この企画を「書泉と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。
まずは、10冊。この企画で改めておススメしたい本を2023年8月よりお届けしています。

これまで、さまざまなご縁をいただき、これまでに25タイトルの作品を復刊・販売させていただくことができています。実は、「書泉と、10冊」と最初に企画をプレスリリースしたときには、最初の1冊以外は全く何も決まっていない中でのスタートでした。

まずは『中世への旅』でお世話になった白水社さまとの『鉄腕ゲッツ行状記』。そして、次はなかなか交渉が進まない中、著者の加藤さまに快諾いただき『バスジャパンガイドブック』を「東京都交通局」「神奈川中央交通」「東急バス」の3タイトルを初めて自社で制作・販売に挑戦しました。さらに、早川書房さまとの『堕天使拷問刑』の復刊。この作品に取り組ませていただいたおかげで「書泉と、10冊」は続けていける!と確信でき、また『堕天使拷問刑』の復刊を企画した担当者が芳林堂書店高田馬場店の店長だったことから、「芳林堂書店と、10冊」と新たにミステリ路線の復刊に特化した企画として複線化することにもなりました。

『堕天使拷問刑』は、これまでに4,700冊以上を書泉と芳林堂書店だけで販売し、5,000冊で買い切らせていただいた在庫も残りわずかとなっています。この作品との出逢いは同時に、著者の飛鳥部勝則先生との出逢いでもありました。
熱狂的なファンが多く、過去の作品を本当に探している方が多いこと、何より企画者も熱心なファンの1人であったことから、その後も『黒と愛』(早川書房)、『鏡陥穽』(文藝春秋)、『殉教カテリナ車輪』(東京創元社)と次々と作品の復刊のチャンスをいただきました。また、付加価値としての書き下ろしの掌編や、過去未出版の作品、口絵のポストカード化などさまざまなご協力を先生ご自身と出版社のみなさまのご協力のもと実現することができています。作品の復刊だけでなく「今、この場所で買う理由」を創り上げることができる!という発見をこの取り組みを通じてさせていただき、企画も新しいステージに入っていくことができました。
これまでの「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」の取り組みと販売数は以下の通りです。

「書泉と、10冊」



「芳林堂書店と、10冊」



ここまで25タイトルを読者のみなさまの元にお届けすることができました。

この後も、この取り組みを一過性ものにせず「書泉と言えば、10冊だよね」「芳林堂書店といえば、10冊だよね」と言っていただけるようなレギュラー企画に育てていきたいと想いを新たにしています。これからも定番企画のように、この取り組みを続けていきます。
これからも引き続き、企画に賛同いただける出版社・著者のみなさまからのお声かけもお待ちしております。
<掲載記事リンク>
長年の「重版未定」から2カ月で2万冊 奇跡を生んだ書店員の情熱(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASR616T0YR5ZULLI001.html?iref=pc_extlink

ファン熱望の品切れ本、書泉が復活計画 書店員の目利きで魅力再発見(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASR664DR4R65ULLI006.html

人文書「中世への旅」復刊でヒット 書店員の推しに共感(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD09BFI0Z00C23A6000000/

重版未定本の復刊を実現、売り切った書店員の情熱:書泉グランデ・大内学さん(じんぶん堂)
https://book.asahi.com/jinbun/article/14965068

書泉を「来る理由」がある場所にする(文化通信デジタル)
https://www.bunkanews.jp/article/343123/
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