銀流通価格が5年で約4.5倍


銀高騰により価格改定、月光999(68,000円 → 110,000円 / +61.8%)

株式会社e-moer(本社:東京都目黒区、代表取締役:金本晃司朗)は、東京銀器の銀師(しろがねし)・上川宗光(日伸貴金属)と共同開発したシルバー製シーシャマウスピース「月光」「星屑」シリーズの価格を、2025年12月1日より改定いたしました。
「クリスマス直前」の銀高騰。田中貴金属工業が公表した最新データ(2025年11月)によれば、銀参考小売価格(税抜)は過去最高値273.5円/グラムを記録。2020年初頭(約60円前後)と比較して約4.5倍(+355%)に達する異常な高騰となっています。
銀価格の歴史的な急伸を受け、e-moerでは従来の据え置きを断念し、同時に製品の文化的価値を再定義。日本の伝統工芸を世界へ広げるシーシャカルチャーとの掛け合わせを、海外戦略として前倒しで進めていく方針です。
銀価格、過去5年で約4.5倍に
田中貴金属工業のデータによると、銀の参考小売価格(税抜)は2020年初頭の約60円/グラムから、2025年11月には最高273.5円/グラムを記録。わずか5年間で約4.5倍(+355%)に膨らみました。「とうとう銀も小売レベルに大きな影響を及ぼす段階にきたというのが率直な感想です」(銀師・上川宗光)。
シーシャマウスピース「月光」「星屑」シリーズを価格改定
この異常な素材価格の上昇を受け、e-moerでは2025年12月より以下の製品価格を改定いたしました。


銀高騰により価格改定、星屑925(55,000円 → 99,000円 / +80%)

e-moer代表・金本晃司朗コメント

e-moer代表・金本晃司朗

「銀の価格がここまで急上昇するとは想定していませんでした。これまで社内努力で価格を据え置いてきましたが、素材調達コストは限界に達し、今回の改定に踏み切りました。ただ、この価格改定は“苦渋の判断”であると同時に、日本のクラフトマンシップを世界へ発信する大きな転機になると感じています。当初は2026年を目処に海外展開を検討していましたが、銀相場の急騰と市場の追い風を考えると、むしろ今こそ、前倒しで世界市場へ挑戦すべきタイミングだと判断しています。」
銀師・上川宗光(日伸貴金属)コメント

銀師・上川宗光

「この5年ほど、銀価格はじわじわと上昇していましたが、昨年あたりから加速し、ここ1か月ほどは天井を突き抜けるような勢いで上がり続けています。原材料調達にも大きな不安が出るほどの異常事態です。だからこそ、これからの時代は “より付加価値のあるものづくり”への転換が必要です。銀という素材の価値を、単なる価格の話ではなく“文化”として世界に届ける。その意味で、e-moerの金本さんと進めている取り組みは、まさにその未来を形にするものだと思っています。今後さらに加速させたいです。」
銀の価値を纏うシーシャマウスピースとは
e-moerが展開するシーシャマウスピース「月光」「星屑」シリーズは、“日本の伝統工芸×シーシャカルチャー”という新しい融合を象徴するプロダクトです。東京銀器の銀師・上川宗光氏(日伸貴金属)によって一つひとつ手作業で製作され、素材には純銀(Silver999)やシルバー925を採用。国内職人の技術によって、金属の美しさと口当たりの繊細さを両立させています。
マウスピースは、衛生意識の高まりを背景に普及した“マイマウスピース文化”の中で、単なる喫煙具ではなく、ジュエリーとして身につける工芸品へと進化。使用しない時はネックレスとして首にかけることができ、「機能性×装飾性×クラフト価値」を兼ね備えた世界でも稀有なプロダクトです。
今後の展望
e-moerは今後も日伸貴金属と連携し、銀師の手仕事を世界に発信していきます。国内外のシーシャカルチャーを通じて、“日本発・伝統工芸×ライフスタイル”という新しい価値を提案し続けます。
参考データ:
・田中貴金属工業「銀価格推移」:https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-silver.php
・銀価格:2020年約60円/g→2025年11月273.5円/g(約+355%上昇)
シーシャ用マウスピースラインナップ
1.月光999(Gekkou):110,000円(税込)
シルバー999いわゆる、純銀という特別な素材で作られた製品。シルバー925に含まれる銅が一切含まれないため、シルバー925アレルギーの人でも使用できる。吸い口が細く、シーシャのフレーバーの味をダイレクトに感じ取ることができます。
材質:シルバー999(純銀)
サイズ:全長7.0センチ、全幅1.3センチ、吸い口外径9.5ミリ
吸い口内径5.25ミリ
質量:49.4~49.6g(タグ込み)
2.月光925(Gekkou):99,000円(税込)
材質:シルバー925
サイズ:全長7.0センチ、全幅1.3センチ、吸い口外径9.5ミリ
吸い口内径5.25ミリ
質量:49.4~49.6g(タグ込み)
3.星屑925(Hoshikuzu):99,000円(税込)
普段からシルバーネックレスとしてお使いいただくことを想定してデザインされたモデル。吸い口も大きく女性でも使いやすい。ダイヤモンドを用いて手作業で施した加工が散りばめています。
材質:シルバー925
サイズ:全長5.0センチ、全幅1.3センチ、吸い口外径12.0ミリ、吸い口内径7.0ミリ
質量:27.8~28.0g
銀師・上川宗光プロフィール
1977年(昭和52年)、東京都台東区生まれ。銀職人の家に育ち、のちに兄弟全員が銀師となる中、幼い頃から「ものづくり」に親しむ。高校卒業後、父・二代目上川宗照に師事し、「鍛金」などの技法を学ぶ。なかでも「へら絞り」と呼ばれる立体成形を得意とし、日々の制作を通じて技の継承にも努めている。
自身が金属アレルギー体質であることから、素材や加工に独自の工夫を重ね、2021年には純銀製バングルでEQBC(一般社団法人金属アレルギー協会)グランプリを受賞。近年はジュエリーデザイナーらとの協業で、アクセサリーやカフスなど新たな銀の表現にも取り組んでいる。
また上川氏は、2025年に「MFUマイスター《技術遺産》」に認定された国内唯一の銀師。AI共創プロジェクト「GIF Techcraft」やTikTok発ブランドとの制作も担い、伝統技術と次世代カルチャーを結ぶ存在として注目されています。
<受賞歴など>
平成13年第6回全日本金銀創作展出品
平成15年第7回全日本金銀創作展出品
平成16年JJAジュエリーデザインアワード2004入選
平成17年第8回全日本金銀創作展出品
平成20年輝け第1回東京銀器新作展出品
平成25年第11回全日本金銀創作展出品審査員長特別賞受賞
令和3年EQBC2021金属アレルギーに優しいデザイン・アイデアコンテスト・作品・造形部門グランプリ受賞
令和7年「MFUマイスター《技術遺産》」に認定
有限会社日伸貴金属会社概要
会社名:有限会社日伸貴金属
代表者:代表取締役上川一男
所在地:東京都台東区三筋1-3-13伊藤ビル1階
設立:昭和39年10月23日
事業内容:貴金属宝飾品製品の製作及び販売
ウェブサイト:https://www.nisshin-kikinzoku.com/
上川宗光作品ページ(以下より購入いただけます):
https://www.nisshin-kikinzoku.com/products/collection/soukoh
e-moerについて

アクセサリーブランドを展開するe-moer

e-moerは、日本の伝統工芸である東京銀器を今に受け継ぐ日伸貴金属と協業し、伝統技術を現代デザインに受け継ぐクリエイティブカンパニーです。日伸貴金属は、江戸末期から脈々と受け継がれてきた「銀師」の技巧を基に、世代を超えて使われる「用の美」と呼ばれる伝統工芸品や貴金属製品を製作・販売している老舗工房です。

e-moreが企画、デザイン、銀師・上川宗光が手掛けるイヤリング

e-moreが企画、デザイン、銀師・上川宗光が手掛けるバングル

後継者次男・上川宗光は、鍛金技法を学び「自然」をテーマにした作品作りを得意とし、数々の受賞歴を持つ実力派作家です。彼の「歴史を生き抜いてきた銀師の技を後世に残し、誰もが銀器に触れ、使える機会を増やしたい」という想いが、今回のプロジェクトにも込められています。
e-moer代表・金本晃司朗と渡邊成は、若い世代と伝統工芸のカルチャーをクロスさせ、国内の若い世代に限らず、世界に向けても発信していくことを使命としています。
e-moerウェブサイトはこちら:https://www.joekrjewelry.com/
e-moerオンラインショップはこちら:https://joekr-official.com/
株式会社e-moer会社概要
会社名:株式会社e-moer
代表者:代表取締役金本晃司朗
所在地:東京都目黒区青葉台3-13-11スタジオゴーイングメリーB1F
設立:2022年6月
事業内容:「JOEKR」事業(貴金属製品のOEM受託、デザイン、卸売、小売業等)、MaquinnTokyoの企画、運営
URL:https://www.joekrjewelry.com/
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