記録的な暑さが続いた今年の夏。今もまだまだ暑い日が続いています。扇風機で暑さをしのいでいたのも今は昔。熱中症を防ぐためにも、冷房は必須です。ただ冷房を使いすぎると、自律神経のバランスが乱れて体調を崩してしまうことが。そこで、夏を元気に乗り切るための正しい冷房の使い方をリサーチしました。

「冷房病」が心配な反面、就寝中は「夜間熱中症」のリスクも…

冷房のガンガン効いた部屋の中で長時間過ごしたり、一晩中、冷房のスイッチをつけっぱなしにして眠ったりすると、体の冷え、頭痛、肩こり、倦怠感などを感じることがあります。

「冷房病」とも呼ばれるこれらの症状は、血行不良や自律神経のバランスの乱れが原因。冷房にあたり過ぎることが長く続くと、体温調節機能が低下して、灼熱地獄のような屋外に出てもうまく汗が出ず、のぼせたような状態になってしまう場合も!

さらに「あきカイロプラクティック」の檜垣暁子先生によれば、強すぎる冷房は乳幼児にも悪影響をもたらすそう。とくに汗腺が成長する2~3歳は、汗をかく環境でも過ごして汗腺を発達させることが大事だといいます。

そうかといって、冷房をガマンすると室内で熱中症になる危険が出てくるのも事実。就寝中に冷房のスイッチを切ってしまったために「夜間熱中症」になる人も少なくありません。

とくに小さい子どもは新陳代謝が高く、たくさん汗をかき、おしっこもするので寝ているだけでも水分が多量に失われています。防犯上、窓を開け放しにして眠るのも非現実的…。にっちもさっちもいかない2015年、日本の夏。結局、冷房はどう利用するのが正解なのでしょうか?