二人目が生まれると、子どもが一人の時には想像もしていなかった感情に囚われることがあります。

それは、「上の子がかわいくない」「上の子をかわいいと思えなくなる」というもの。

「上の子かわいくない症候群」という名前までついています。

真面目なママほど、こんな感情に罪悪感を感じて苦しんでしまいます。

今日は、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している幼児教育研究家平川裕貴が、上の子をかわいいと思えなくなる原因と、そのことを心配する必要がまったくないという理由をお話します。

下の子がかわいいのは当たり前

下の子が生まれると、上の子をかわいいと思えなくなるというのは、ごくごく当たり前のことです。

特に、2年以上の年齢差がある場合にこう感じることが多いと思います。

上の子が2歳以上ということは、自我が芽生え、言葉もしっかりしてきて反抗もするようになります。

イヤイヤ期と言われる2、3歳にあたれば、何かにつけて反抗しわがままを言うようになります。

特に、下の子が生まれて、母親を下の子に取られたという寂しさを味わっている上の子は、それまで以上にわがままを言うこともあります。

それでなくても忙しい母親は、上の子の赤ちゃん返りやわがままにはイライラするでしょうし、腹立たしく思ったとしても不思議ではありません。

 それに比べると、生まれたばかりの下の子は、まるで天使のように思えますね。

お人形のように体が小さく、口答えも反抗することもなく、ひたすら親である自分を求める無力な存在には、母性本能をくすぐられますよね。

生き物はなんでも、小さな赤ちゃんはかわいいです。子犬や子猫しかり。

百獣の王ライオンだって、赤ちゃんなら恐怖を感じることなく抱っこできますよね。

そもそも母親は上の子と下の子を比べて、下の子がかわいいと思っているわけではないのです。

一人目の時は、とにかく無事に育てることに無我夢中で、精神的にも余裕がなかったはず。

二人目をかわいいと思えるのは、一人目で経験を積んで余裕ができたからなのです。

上の子だって、赤ちゃんの時には、その存在に感動もしたでしょう?

下の子は小さいというだけでかわいいのです。

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