キッズ・マネー・ステーション認定講師の髙柳万里です。

「老後2000万円不足問題」の発端となった、金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」は2019年6月の発表以降、麻生金融担当相の受取拒否で宙に浮いた扱いとなっていましたが、金融庁は2019年9月25日、報告書の「撤回」を決定しました。「何じゃそりゃ!」と思わず突っ込みたくなる一連の騒動でした。

せっかく「年金制度」というパンドラの箱をあける絶好のタイミングだったのに、「撤回」して「なかったことにする」のはいくらなんでも乱暴です。

2007年にそれこそ日本中で大炎上した「消えた年金加入記録問題」以降、老後は年金だけで生活できるほど甘くはないと誰しも感じているところでしょう。

いずれにせよ、長生きすればその分お金がかかることは明白です。

それでは私たち、子育て世代がやるべきことはなんでしょうか。

1. 何はともあれ現状把握

ファイナンシャルプランナーという仕事柄、個別相談の際にはいつもお客様のお仕事内容や勤務形態等をお聞きするのですが、「ご定年はいつですか?」とお伺いすると、「確か60歳…だったかな?そもそも定年あったっけ?」とうろ覚えの方が少なくありません。

また、「ご勤務先の退職金制度はどのような内容ですか?」という質問にも、「退職金制度…ってうちの会社どうなってたかな…」と、質問されて初めて考える方が、新社会人に限らず私の経験では多くいらっしゃいます。

退職金については、60歳目前にして初めて実際の金額を把握するケースが多いようです。

会社員の方は、勤務先の退職金制度や福利厚生制度を十分把握しておくことをお勧めします。

また会社員の方も、自営業の方も、公的なセーフティネットである社会保険制度についてはざっくりと理解しておくべきでしょう。

2. 「ねんきんネット」にレッツログイン♪

実際、老後の生活費の柱となるのは公的年金における「老齢年金」であるのは確かです。

自分は何歳から、いくら受け取れるのかは、自分自身で把握しておく必要があります。

毎年「ねんきん定期便」が日本年金機構より郵送されていますが、内容をしっかりチェックし、ご自分の加入履歴に間違いがないか確認しましょう。

老齢年金の見込額もおおよそ把握できますので、公的年金以外にどの程度資金を準備すべきか、そのためにはどのような手段があるのか現役世代のうちから考えておくことが大切です。

「ねんきん定期便」を待たずに確認したい人は、「ねんきんネット」にログインしてみましょう。

ねんきんネットとは、基礎年金番号がある方ならいつでも誰でも、自分の年金情報を確認できるインターネットのサービスです。

自分の年金記録・将来の年金見込額・電子版「ねんきん定期便」の閲覧・日本年金機構から郵送された各種通知書の内容などが確認できます。

詳しくは、お住まいの地域の管轄の年金事務所にご相談ください。