「不要不急」の外出自粛要請の影響は広範囲に及び、特にリアルイベントは開催できない状況が続いています。

婚活パーティーやお見合い、アプリでマッチングした相手とのデートもそのひとつでしょう。そんな中、リアルな場の代替として注目を集めるのが、ビデオチャットを用いた恋活・婚活です。

この1〜2ヶ月でテレワークに切り替えた企業も増え、仕事でビデオチャットを使う方も多いと思います

ビデオチャット恋活・婚活は、テレワークを恋活・婚活現場に取り入れたものともいえますが、実際のところどんな感じなのでしょうか。

今回は、ビデオチャット恋活・婚活をしている方たちに、体験記と共に率直な本音を聞いてみました。

メリット多し!? ビデオチャット婚活の実態

1: “会話ネタ提供”機能付きだと、話に詰まらず盛り上がれる

「“テレワークの婚活版、恋活版ですよ”と提案する、『婚活サプリ』というサービスを使い始めました。

婚活用に開発されたシステムなので、はじめましての人同士が出会うときのハードルを下げる工夫がされています。

やってみていいなと思ったことは3つあります。1つ目は、事前に自分のアカウントを知らせずに会話ができること。初対面の相手に自分の個人情報を知らせるリスクがないんです。

2つ目は、お互いの共通の趣味やプロフィールなどが画面に表示されること。会話がスムーズに進むようにと、会話のネタを提供してくれるんです。婚活に最適化した設計になっています。

3つ目は、1回の会話時間が15分に設定されているので、いつまでも話し続ける必要がなく、ストレスなく安心して話すことができます。ちょうどいいくらいの時間だと思います。

気に入った人とは今後も会話を続けることができるし、嫌だな・合わないなと感じた人については、申し込みをブロックする機能も付いていて安心です」(男性/38歳)

15分という時間は1人につき3分、という時間設定が多い婚活パーティーと比べると、その5倍近くもあり、結構余裕を持たせた時間だと思います。

ある程度深い会話もできて、そのプロセスの中で、相手の人間性も感じ取ることができるでしょう。

とはいえ、オンラインのため対面よりも情報量が少なく、加えて初対面の相手だけに、会話の糸口を見つけるのに苦労することも。

今度は何を話そうか、どう話題を転がそうか……と悩んで、気まずい沈黙が生まれることも、なくはないですよね。

この男性が使う婚活サプリというサービスは、画面上に相手の動画・画像とプロフィール、会話のヒント(会話のネタ)が自動で表示されるそう。

会話が展開するにつれ、新しい話題が表示され、無理なくスムーズな会話が盛り上がるよう、サポートしてくれるのは助かりますね。

2: 慣れると気軽に使えるし、話しやすくもなる

「女性は完全無料のサービスに登録すると、すぐに男性からメッセージが来ました。お相手のプロフィールを見ると、良さそうな感じの人だったので、何度かメッセージのやりとりをしました。

その後、相手からビデオチャットの申し込みが来ました。知らない人と動画で会話するのに、最初はかなり抵抗感がありました。

でも、勇気を出してやってみることに。そもそも今の時期、直接会うことはできないですから。

メッセージで日時を約束すると、相手の男性の方から申し込みが来て、私は承認をするだけでした。約束の日時にチャットルームに入って会話を始めるだけなので、本当に気軽に使えますね。

挨拶から始まり、互いの自己紹介、仕事のことなどを話していると、あっという間に時間が経っていました。

使ってみたら意外と話せたので、自分でもびっくりしました。その後いろいろな人とビデオチャットを楽しんで、本命探しをしています」(女性/40歳)

このご時世でテレワークが始まり、つい最近オンライン会議システムを使い始めた、という方なら感じているかもしれません。「習うより慣れよ」という言葉の確かさを。

そもそも人は変化を好まない生き物です。というのも、「今まで通り」の方がどう考えても楽ですから。

だからこそ、初めて使うモノに抵抗が生まれてしまうのはやむを得ません。ただ、繰り返し使う中で必ず慣れてきます。

この女性の体験談や言葉もそのことを示しているのではないでしょうか。