外出自粛で、公園などにも行く頻度も減り、おうちの中で過ごすことが増えているでしょう。

幼児のいる家庭では、そろそろ遊び・過ごし方のネタも尽きてきた頃かもしれません。

そこで今回は、保育士歴30年の保育・子育てアドバイザー上野里江さんに、遊びや過ごし方の体験談やアイデアをお聞きしました。

おうちでできる子どもが喜ぶ遊び3選

1.リアルなごっこ遊び

上野里江さん(以下、上野)「私がこれまで経験した中で、子どもが喜んだ遊びで一番に思い出すのが『リアルなごっこ遊び』です。

例えば、映画館ごっこでは、フライパンで作ったあつあつのポップコーンを紙コップに入れ、ジュースもストロー付きのコップにして、本物の映画館のように暗くした部屋で映画を観ました。

ピクニックごっこでは、お部屋の中でレジャーシートを敷き、子どもと一緒に作ったおにぎりをお弁当箱に入れて、窓の外を眺めながら食べました。

レストランごっこでは、チョコを溶かしてチョコレートフォンデュを作り、色々なお菓子をくっつけてトッピングして、大興奮!なんてこともありました。

子どもは『なりきり遊び』が大好きなので、いつもの家の中を、ちょっとした工夫で違う空間に変えることで、ごっこ遊びが数倍も楽しめるのです。

ポイントはママも一緒になりきること。映画館ごっこでは私が映画館のスタッフになりきって、子どもたちを『お客様!』と呼んで楽しんだことを覚えています」

2.動画撮影遊び

上野「今の時代だからこその楽しみ方として『動画撮影』は楽しそうです。子どもが歌ったり踊ったりする姿や、何かを練習しているところを動画に撮ることで、日々の成長の記録にもなると思います。

この外出自粛や臨時休園・休校などの期間に、『何かを練習してできるようになる!』という目標に挑戦してみるのもおすすめです。子どもの自信にもつながります。

例えば、なわとびやヨーヨー、ちょっとむずかしい手品やパズル、将棋やオセロをパパやママと対戦して勝つなど。

今はまだ上手くできないことでも、親が見守る中で、毎日少しずつ取り組んでいくと、1か月後などには、みちがえるほどになっているかもしれません。そんな『未来への挑戦』の時間を楽しめるといいですね」

3.お手伝いを遊びにして「ママ体験」をさせる

上野「お手伝いを遊びにするというアイデアもあります。ママがいつもやっている掃除機かけやお皿洗いなどを子どもにまかせてみましょう。

掃除機は、意外と扱いがむずかしいので、ママに頼まれると子どもは頼りにされている感があります。

終わった後に『ありがとう!助かるわ』と言われると、さらに嬉しくなり、家族の一員として貢献している自分に自信がもてると思います。

ポイントは、ママ体験をさせること。『ママみたいだわ』と声をかけると、ママになりきって楽しくお手伝いしますよ。

はちょうど衣替えの季節なので、洋服整理を手伝ってもらうのもいいかもしれませんね。お手伝いを遊びにすることはママにとっても家事が進みますし、子どもも喜ぶので、一石二鳥です」

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