子育て中のママに対して、先輩ママからのアドバイスの中にも「余計なアドバイス」って結構ありますよね。第二弾です。

今日は前回に引き続きの『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

ママはいつも笑顔でいなくてはならない

眉間に皺が形状記憶されているママに、元キャビンアテンダント出身で笑顔が形状記憶されている先輩ママからこんなアドバイス。

「ママは家族を照らす太陽にならないとね。スマイル~スマイル~」

常にハッピースマイルでいられたら苦労はしませんよね。でも、これが出来ないからみんな悩んでいます。

それから、24時間年中無休でまるで怪獣のような乳幼児を育てているママが笑顔でずっといられることはありません。

「悲しいときは泣き、悔しいときは怒る、そんな自分の感情に素直な表情を見せてもいいんだよ~」と教えることも、子どもの教育になると思います。

専業主婦は子育てだけに専念できるから楽ね

9時から17時まで会社にいて躾、トイレトレーニング、給食指導などプロの保育士にやってもらっているママの方が子育てのストレスが少ないかもしれません。ランチだって会社勤めをしていれば同僚と優雅にゆっくり食べられます。

0歳から3歳までママが家庭で育てていると、金魚の糞みたいにまとわりついてきて、トイレだってドアを開けたまま用を足しているママもいます。

ご飯だって立ち食い蕎麦状態。子どもを世話しながらの食事は「あれ、私の夕飯なにを食べたっけ?」と意識にない状態になることも。

「子育てと仕事の両立していて立派だわ」とワーキングマザーは評価されても、専業主婦は「頑張って掃除しているね、料理しているね」とは誰も褒めてはくれず孤独です。夫が帰ってくるまで「今日も誰とも口をきかなかった」なんてことも多々…。

そんな孤独で大変な状況を想像してあげましょう。

先輩ママから「大器晩成型なのよ、個性の一つよ」

他の子どもと比べてもその動きが異常に激しく、目を離した隙にしょっちゅう迷子になる我が子。「ひょっとして注意欠如/多動性障害(AD/HD)じゃあないかしら…」と不安がよぎったママが、先輩ママに相談してみました。

すると「子どもなんてみんなそんなものよ。うちの子の場合は幼い頃…」と延々と先輩ママの子どもの話を聞かされ、自分の悩みを聞いてくれるどころか話を持って行かれてしまいました。毎度、過去の子育て自慢状態。

でも、後々、専門機関に連れて行ったら「発達障害の疑いがあります」と言われました。「もっと早い時期から療育に通わせるなり打つべき手はあったのに、相談した相手が良くなかった…無駄な遠回りをしてしまったかしら…」と思ったママでした。

神様が下さった天使なのよ

発達障害の診断を受けている我が子。明らかに発達が他の子どもより遅れている我が子。

凹んでいたら、ママ友が「子どもはお母さんを選んで生まれてくるんだよ。きちんと育てられる人のところにやってくる神様から与えられた天使なんだよ」と応援メッセージを言ってくれました。

でも、相手は心の中で「綺麗ごとを言わないでよ。神様に選ばれたくなんかなかったわよ」「あなたの子どもは優秀な子ども、私の気持なんかあなたにはわからない」と思っていたりします。

こんなときは「そうなんだ。辛いよね」と静かに寄り添ってくれるだけで救われますよ。