子育てが始まり、子供が成長するにつれてママ、パパがぶつかる壁の一つに「イヤイヤ期」があります。

遊びもイヤ、抱っこもイヤ。言うことを聞いてくれない我が子にイライラしてしまうことも。

そこでこの記事では、保育士に聞いた「幼児期のイヤイヤ期の正しい対処法」をご紹介。パパへのイヤイヤへの対処法も合わせて解説します。

子どものイヤイヤ期はどうして起こる?

子どものイヤイヤ期はなぜ起こるのか、認可こども園の保育士・Mさんに話を聞いてみました。

――なぜ子どものイヤイヤ期は起きてしまうの?

Mさん「自我の芽生えから、相手から言われたことをやるというより“自分でやりたいことをやってみたい”という気持ちが出てきたり、“自分で決めたい”という気持ちが出てくるみたいですよね」

――イヤイヤは保育士の方も精神的に辛いことがあると思うのですが、どうやって対処しているんですか?

Mさん「選択肢を与えて、自分で決められるようにしたり、一度その子の気持ちを受け止めてあげられるといいですね」

――つまり「右と左どっちがいい?」みたいに複数の選択肢を用意して、子どもに選ばせるということですね。

Mさん「そうですね。ママやパパが全部決めてしまうのではなく、あらかじめ親が考えた選択肢を子どもが選びとる感じがいいと思います。

イヤイヤ期の時期は、やりたい気持ちも出てくるのですが、まだ言葉がうまく出てこない子も多いものです。そうしたもどかしさから、子ども自身も“いや”という簡単な言葉でしか気持ちを表せません」

――親の認識の「イヤ」と子どもの思う「イヤイヤ」は違うということですよね?

Mさん「そうですね。子どもはイヤと思って言ってるわけではなくて、“本当はこうしたい”というのをうまく説明できないだけで“いや”というしかなかったり。そんな子どもの気持ちをうまく汲み取れるような声かけがいいですね」

親の認識の「嫌」というのは、どちらかというと「拒否」のイメージに近く、子どもが断固拒否してくることで辛くなってしまう親も多いでしょう。

実は、その「イヤイヤ」には、子どもが伝えたいけれど伝えられない本音が隠されているのかもしれませんね。「イヤ」は、自分の意思を言葉にして伝えるより言いやすいだけで、子どもはそんなに悪気がないこともあるのでしょうね。

しかし、そこで親がヒートアップして怒ってしまえば、子どもはさらに「なんでママとパパは怒ってるの?」と悲しくなって、今度こそ本当の「嫌」になってしまいそうですよね。