保育園や幼稚園に入ると「お友達トラブルが起きるのでは?」とママは悩みがちになります。

子どもはママと二人だけの世界から、入園をきっかけに初めて「お友達」という相手と向き合うようになるからです。

そこで、元保育士目線から子どもとママができるお友達トラブルを回避する方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【子ども編】お友達トラブルを回避するためにできること

1:「嫌」と言える

保育園で起きるお友達トラブルの多くはおもちゃの取り合いが原因です。使っているおもちゃをお友達に取られそうになり「これで遊びたい」という気持ちからぶつかってしまいます。

しかし、中にはスッとおもちゃを取られても無反応の子も。

筆者の担当クラスにもこういった子がいましたが、「この子からは取っても大丈夫」と幼いなりに感じるのか、毎回おもちゃを取られてしまうパターンに陥りがちでした。

そこで、きちっと「嫌!」の一言が言えれば、お友達がそれで引いたり、保育士も「順番に使おうね」とフォローしやすくなります。

この「嫌」さえ言えれば、おもちゃを取られることがグッと減るのでトラブルも自然と回避できるでしょう。

2:譲ることができる

子どもは「このおもちゃで遊ぶ」と思ったら、お友達が使いたがっても離さなかったりしますよね。まだ幼く「これ使いたいな」「もう少ししたら渡すね」などと話し合うことができないので、どうしても行動で解決しようとします。

それが結果的にお友達トラブルへとつながっていくので、時には「はい、どうぞ」ができるといいでしょう。

まずはママと練習しますが「おもちゃを貸してあげよう」と説得するよりも「貸して?」と伝えて「ダメ」と返ってきても「○○ちゃんなんで?」「ねえ、お願い!」と遊び感覚で続けましょう。

いざという時「どうぞ」と言える子は、次のおもちゃを自分で探したりできるのでお友達トラブルとは無縁となります。

3:意思表示ができる

幼くても、相手の表情などからどんな気持ちか察することができます。

例えば、急におもちゃを取られたら「あっ!」としか言えず「返して」まで言えなくても、取り返したり、怒った顔をしたりすると、お友達はハッとします。

怒っている理由が「おもちゃを取ったから」だとわかるので「勝手に取らないようにしよう」と一つの学びを得ます。

筆者の経験からも「○○された」などと報告したり、言えなくても指を指したりして気持ちを伝えようとしてくれれば、保育士も状況を把握し解決しやすくなります。

ママは普段から子どもの喜怒哀楽に注目し、きちんとそういった表現ができているかチェックしてみてください。