新型コロナウイルス感染症の流行は、さまざまな面で社会に影響を及ぼしています。感染も心配ですが、職種によっては収入が激減したり、ボーナスがなくなったりするケースも。

この一年は経済的に厳しい年になりそう、という家庭は少なくないのではないでしょうか。今回は、そんなピンチの時期を少しでもラクにするためにやっておきたいことや心がけたいことを紹介します。

1. ピンチを隠さない

意外と大事なのがこれ。日本社会では一般的に、困っているときでも他人には弱みを見せず、明るく笑顔で過ごすことが美徳とされています。特にお金の問題は、他人に知られることを恥ずかしいと感じる人が多いですよね。

しかし、内心はピンチで泣きそうなのに平気なフリをして過ごすというのは、精神的になかなかきついものです。

さらに、それまでそこそこ余裕のある生活をしていたのに、急に経済的に逼迫したという場合、友人知人らから、今まで通りプチ贅沢なランチや費用のかかるイベントに誘われるリスクも…。

といっても、もちろん、何もかもさらけ出す必要はありません。よほどの親友でない限り、深刻ムードで窮状を訴えても相手も困ってしまいますから。たとえばママ友との会話中に、軽い感じで「うちはコロナ影響で今年は家計が大ピンチなのよ〜。何とか乗り切らなきゃ〜」と言っておくのです。

するとふとしたときに「○○さん、最近大変なんだっけ。じゃあお昼はファストフードとか気楽なところがいいかな」とか、「あまり高価なお土産をあげるとお返しに困るよね」とか、さりげなく気を遣ってもらえます。

まだ余裕があるうちは「余計なこと言って気を遣われたくない」なんて思うかもしれませんが、見栄を張ってムリを続けていると、ストレスや出費が増えてどんどん追い詰められる上、そのうちに今さらピンチなんて言い出せなくなります。

現状を不自然に隠したり取り繕ったりせず、ある程度オープンにしておいた方が、絶対あとがラク、なのです。

2. 固定費を削る

よく言われることですが、ピンチのときの節約術としては基本中の基本です。具体的には、自家用車を手放し、駐車場を解約する、格安スマホに乗り換える、保険を見直すなどの削減案が考えられます。

その他、スマホ関連のオプションサービスやアプリ、動画や音楽のデジタル配信サービスなど、普段そんなに使っていないのに契約し続けている有料サービスがあれば、これを機に解約してしまいましょう。

ただし、住居費の削減については慎重に。賃貸マンションに住んでいる場合、思い切ってより家賃の安い物件を選んで引っ越せば家賃は下がりますが、引っ越し費用など、一時的な負担が増してしまいます。生活環境が変わると、ストレスが増す可能性もあります。

また、食費の節約も、ほどほどがおすすめ。削りすぎていかにも貧しい食事になると気分が下がりますし、栄養不足で体調を崩しては元も子もないので、あくまで贅沢を控える程度がいいでしょう。

3. 少しでも稼ぐ

もし可能であれば、パートや在宅ワークでほんの少しでも収入を増やす努力をしてみましょう。もちろん、無理は厳禁です。一気に状況を改善しようとして働きすぎれば、体調を壊して医療費がかさむなど、逆効果になる可能性大。

仕事をする余裕がなければ、不要な本やCD、DVDなどをリサイクルショップに買い取ってもらったり、不用品をフリマアプリで販売したりするだけでもかまいません。固定費を削った上で、コツコツ収入を増やせば、着実に少しずつラクになります。