ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』

2017年に日本初演され、4カ月に渡るロングラン公演を大盛況で終えたミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』が本日9月11日(金)より東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕。

初演から3年、そして新型コロナウイルス対策による7月開幕中止を経ての待ちに待った上演だ。

舞台は1984年、イングランド北部の炭鉱町イージントン。主人公ビリーは、炭鉱労働者の父と兄、祖母と4人で暮らしている。

幼い頃に母親は他界し、父と兄はストライキに参加しているため収入がなく生活は厳しい状況だったが、父はビリーにボクシングを習わせていた。

ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にしたビリーは、ボクシングの月謝でバレエ教室に通い始めるが、それを知った父は大激怒。

しかし、ビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は無料で特訓をすることに。やがて、ビリーの夢は町をも動かすことになる……。

『リトル・ダンサー』の邦題で上映されたヒット映画をミュージカル化した本作。

音楽は『ライオンキング』や『アイーダ』なども手掛けたエルトン・ジョン、脚本・歌詞には、エルトン・ジョンの波乱の人生を描いた映画『ロケットマン』の脚本を担当したリー・ホール、そして映画に続きスティーヴン・ダルドリー監督が演出を手掛け、2005年にロンドンで開幕すると空前の大ヒットを記録。

最も権威ある演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞を含む4部門を受賞している。

さらに2008年にはブロードウェイにも進出し、トニー賞10冠という快挙を成し遂げ、世界的大ヒットミュージカルの仲間入りを果たした作品だ。

左より)川口 調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿 提供:ホリプロ

今回の日本再演版では、長期トレーニングと並行したオーディションで1511名の中から選ばれた川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿がクワトロキャストでビリー役に。

心が洗われるような澄んだ歌声と、レッスンを重ねたダンスで、それぞれがどんなビリーを体現してくれるのか楽しみだ。

また、父親役にはダブルキャストで益岡徹と橋本さとし、ウィルキンソン夫人にはダブルキャストで柚希礼音と安蘭けい、ほか実力派の面々が集結。

初演では16万人を動員し、一大旋風を巻き起こしたステージ。圧倒的なパフォーマンス、そして作品が持つ巨大なエネルギーに胸が熱くなるに違いない。

ミュージカル『ビリー・エリオット』2020版PV
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