豆乳と鶏ガラスープにたっぷりのすりゴマとゴマ油などを加えた冷製担々麺。肉そぼろはみりんと醤油で煮込み、麺はお好みの生麺でOK

海外旅行の解禁はまだ先のようだが、日本の観光地や繁華街には人が戻りつつあるようだ。

それでもやはり外食には抵抗があるという人のために、台湾ロスを癒やす「日本で楽しむ台湾」vol.3「おうちで台湾料理&スイーツ」に引き続き自宅で作れる台湾料理をお教えしたい。

今回は中華食材店で調達した台湾の調味料も使ってチャレンジしてみよう。

パイナップルケーキ

台北の西門町で買った定番土産、パイナップルケーキ

台湾のお土産といえばパイナップルケーキ。

台湾なら空港やスーパーにいくらでもあるのに、日本でほとんど手に入らない。それならば、と自分で作ってみることにした。

パイナップルケーキの材料は入手が難しくないのでチャレンジしやすい。中身はパイナップルの缶詰を煮込んだパイナップル餡。

外はバターや小麦粉、卵などで、普通のクッキーとあまり変わらない。生地には砂糖を入れず、スキムミルクを入れることでほどよい甘さになるのが特徴。

また、パイナップルの餡は最初にミキサーを使ってパイナップルの身を潰すと煮込みやすい。上白糖だけでなくきび砂糖も使うので、優しい甘さに仕上がる。

問題は、オーブンで焼くときに使うあの四角い型だが、型がなくてもアルミホイルで自作できるので問題ない。

台湾ではパイナップル餡のケーキがもっとも有名だが、中にはブルーベリーや桃などの餡もあるので、季節に合わせて味を変えてみるのも楽しそうだ。

担々麺

台北は永康街の専門店で食べた、汁なし担々麺

担々麺は中国大陸の四川の名物で、台湾では「中国本土の料理」という扱い。ゴマがたっぷり入った担々麺は台北のオフィス街などでランチメニューとして人気がある。台湾の担々麺はゴマが濃厚なのが特徴だ。

今回は豆乳を加えてアレンジしてみた。台湾では、麺類に豆乳を使うことはあまりないのだが、ゴマと豆乳はとても相性がよい。

担々麺にはゴマのペーストやゴマだれをはじめ、花椒油、ネギ油なども使うので、材料が多くハードルが高いと思われがちだ。

しかし、ゴマだれはすりゴマとゴマ油を混ぜて代用できるし、花椒油やネギ油は、サラダ油に花椒やネギを入れてじっくりと揚げることで自作できる。

わざわざ花椒油やネギ油を買わなくても、少しの手間で香りがグンとアップするのでぜひ試してほしい。