『龍城號』の切仔麺は塩ラーメン風
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  • 同エリアの龍山寺周辺地図 ※『台湾縦断! 人情食堂と美景の旅』光瀬憲子著(双葉社)より
  • 『台北市郷土教育センター』から剥皮寮方向を望む
  • 剥皮寮は龍山寺とともに艋舺を象徴する建物
  • 『龍城號』の切仔麺は塩ラーメン風
  • 『龍城號』のつまみ。上左がコブクロ、上右がサメの燻製、下がシジミの醤油漬け

台湾へ渡れる日を心待ちにしながらWebツアーで現地をめぐるシリーズ。前回(【台湾Webツアー】伝統スイーツの店も…一度は行きたい!

台北の注目エリア【艋舺(萬華)編 #1】)に引き続き、台北の艋舺(萬華)のさらにディープなエリアを歩いてみよう。

廣州街から東山水街市場に抜けられる路地。ここを入ってすぐ右手に『阿偉正宗咖哩飯』がある

笑顔が素敵な若女将のカレーライス

『阿偉正宗咖哩飯』のご夫婦

東三水街市場の途中に、北側を平行する廣州街へと抜ける路地がある。そこには小さな食堂が何軒かあるのだが、そこに私のお気に入りの朝食店『阿偉正宗咖哩飯』がある。

半屋台のような食堂には少々不釣り合いなショーカットの美人若女将がいるせいか、男性の一人客が多い。早朝から魯肉飯と目玉焼きをトレイに乗せて嬉々としているお年寄りたちの表情が印象的だ。

人のよさそうな店主と美人女将の組み合わせが客を誘うのだろう。もし私が近くに住んでいたら週に2、3度は足を運んでしまいそう。

『阿偉正宗咖哩飯』のレトロなカレーライス。日本風に言えば昭和っぽいのだが、ルーはスープっぽい

この店の看板メニューレトロなカレーライス。

もう日本ではあまり見かけなくなった、ジャガイモとニンジンがゴロゴロ入った懐かしいカレーにこんなところでお目にかかるとは。

少し甘めの、とろみのあるカレーライスが子ども時代を思い出させてくれる。

朝から元気になる肉粥店

庶民的な店構えの『周記肉粥店』

レトロなカレー屋台から廣州街へ抜けてみよう。

この通りは老舗の集まる艋舺のグルメストリートだ。とはいえ、艋舺は高齢者が多いため、朝は元気だが夜は19時過ぎには店じまいをしてしまうところがほとんどだ。

カレー屋台から廣州街を龍山寺の方向へ進むと、ちょっと有名な『周記肉粥店』がある。午前6時からオープンしている朝粥店で、平日は近所のおじいちゃんたちのたまり場だが、週末になると遠方から観光客もやってくる。

『周記肉粥店』のスープ粥。前の晩、食べ過ぎたときにはこれを

さらりとしたスープ粥はほんのり塩味。ピンク色の腸詰めやカリカリに揚がった豚バラ肉などのサイドメニューが、シンプルな朝粥にほどよい脂身を添えてくれる。どれも庶民的な価格だ。