『クラウド アトラス』

『マトリックス』三部作のラナ&アンディ・ウォシャウスキーと、『ヘヴン』『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァが共同で監督を務める映画『クラウド アトラス』の日本公開日が来年の3月15日(金)に決定し、壮大な予告編映像が公開された。

予告編映像

本作は、デイヴィッド・ミッチェルの同名小説が原作。過去と現在と未来で起こる様々な物語を交錯・連鎖させながら、人間はなぜ同じ罪を繰り返すのか? その罪は次の時代へどのような影響を与えるのか? を問いかけ、すべて人生は繋がり、連関していることを描き出す作品。トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、スーザン・サランドン、ヒュー・グラントら豪華なキャストが顔を揃え、それぞれの俳優が異なる時代を生きる複数の役を演じる。

原作者のミッチェルが「これを映画化できないのは残念だな、と思って小説を書いていた」と語る通り、小説は、様々な時代の様々な人物が交錯し、シリアスなドラマだけでなく、アクションやSFなどのジャンルが同居する極めて映画化が困難な内容だ。しかし、完成した映画『クラウド・アトラス』は、高い完成度を誇っているようで、第37回トロント国際映画祭でプレミア上映された際には約10分間の熱いスタンディングオベーションが続くなど、観客から支持を集めている。

このほど公開された予告編映像は、複雑に絡み合った物語の多様な要素がシャッフルされて編集されており、思わず繰り返して観たくなってしまう内容だが、同時に広大な山脈をとらえたワイドショットや、VFXを駆使して描かれた未来都市、臨場感あふれるアクションシーンなど「大画面で観たい」と思わせる映像が次々に登場。さらに登場する場面によって画面のルック(見た目)に工夫が凝らされており、ストーリーや俳優の演技だけでなく映像でも見どころの多い作品になっているようだ。

『クラウド アトラス』

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