『DEEP HALEO IMPACT』記者会見に出席した三崎和雄(左から4人目)ら 『DEEP HALEO IMPACT』記者会見に出席した三崎和雄(左から4人目)ら

突然の表明から1か月、「DEEP HALEO IMPACT~三崎和雄引退セレモニー~」の全容が明らかになった。三崎が「親しくさせてもらっている選手、尊敬している選手、一緒に汗をかいた選手」と最後のリングに上がることが、11月13日発表された。元DEEPミドル級王者・桜井隆太と42歳を迎えなお進化を見せる金原弘光の再戦と、佐山聡最後の弟子・桜木裕司×影の寝技王・高瀬大樹がラインナップ。対戦相手は未定だが、シドニー五輪レスリング代表・宮田和幸、初代戦極フェザー級王者・金原正徳、Krush-70kg初代王座決定トーナメント準優勝・山内佑太郎の出場も発表された。

「DEEP HALEO IMPACT~三崎和雄引退セレモニー~」開催情報

三崎の最後の花道への参戦を決めた選手たちは、早すぎる引退を惜しみつつ、意気込みを語った。「素晴らしい試合をして、三崎くんの引退セレモニーに花を添えたい」(金原弘光)、「前回の金原さんとの試合は引き分けだったので決着をつけたい」(桜井)、「桜木さんとは一緒に練習もしていて、尊敬している選手。こないだの菊田(早苗)さんに勝った試合を見て、闘いたいと思った」(高瀬)、「最初は闘う意味を見出せなかったが、いろいろ考えたら、結局は闘う運命だと思った」(桜木)。

意気込みは続く。「格闘家ならば誰もが尊敬する選手。そのような選手に直接頼まれたので、出場を決めた」(宮田)、「本当はアメリカで試合をしようと思っていたが、三崎さんからのお願いを断るわけにはいかない」(金原正徳)、「一番尊敬している選手。引退はショックだが、立ち技も面白いと思ってもらえる試合をしたい」(山内)。

まさに三崎プロデュースの大会と言える。米国格闘技のストライクフォースとの契約問題もあり、三崎は公式戦として闘うことはできないが、ファンの期待を裏切らないパフォーマンスを約束した。本人も「12年間の格闘技人生への感謝、そして次のステージへ向かうセレモニーにしたい。自分のメッセージ、自分の心をリングの上から伝えたい」とキッパリ。さらに公私ともに親交の深い長渕剛にも協力を仰いだことを明かした。

「本当ならば(米国の)ストライクフォースでベルトを巻き、(世界最大の)UFCに挑戦したい気持ちもあったが、致命的なケガで引退を決意した」と心残りを口にした三崎だが、「満足して引退する選手は本当に少ない。この悔しさを忘れず、選手育成の道へ進みたい。切り替えはできている。モチベーションは高い」としっかり次を見据えていた。

秋山成勲との大晦日決戦や戦極でのジョルジ・サンチアゴとの2度の死闘など、数々の名勝負を生んできた三崎は12月22日(土)・後楽園ホールでリングを去る。チケット発売中。三崎のインタビューは11月20日(火)配信予定。