ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

9月28日、『キリンチャレンジカップ2017』に臨む日本代表メンバーが発表された。ハリルホジッチ監督はメンバーを発表する前に、『W杯アジア最終予選』でのオーストラリア代表戦、28日未明に行われた『UEFA チャンピオンズリーグ』PSG×バイエルンの試合を例に出し、「日本ではポゼッションについてよく耳にする。だがポゼッションの高いチームが必ずしも勝つわけではない。ポゼッションの罠にハマってはいけない」と力説。「日本人の特徴を生かした日本独自のアイデンティティを持たないといけない」と続けた。

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指揮官の大演説の後、発表された日本代表メンバーは以下の通り。
【GK】川島永嗣(メス)、東口順昭(G大阪)、中村航輔(柏)
【DF】長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガー)、車屋紳太郎(川崎F)、昌子源(鹿島)、植田直通(鹿島)
【MF】倉田秋(G大阪)、香川真司(ドルトムント)、山口蛍(C大阪)、小林祐希(ヘーレンフェーン)、遠藤航(浦和)、井手口陽介(G大阪)
【FW】乾貴士(エイバル)、大迫勇也(ケルン)、原口元気(ヘルタ)、武藤嘉紀(マインツ)、杉本健勇(C大阪)、久保裕也(ヘント)、浅野拓磨(シュツットガルト)

ハリルホジッチ監督はケガで柴崎岳(ヘタフェ)、大島僚太(川崎F)、齋藤学(横浜FM)の3人の招集が叶わなかったことを明かした。さらに長谷部誠(フランクフルト)、本田圭佑(パチューカ)、岡崎慎司(レスター)を選ばなかった理由を述べた。

「長谷部はケガを考慮した。しっかり直してもらうために今回は呼ばなかった。本田は移籍し、ケガをした。現時点のコンディションでは代表でプレーできない。彼はしっかりトレーニングして、クラブでポジションを勝ち取らないといけない。今回は慎司を呼ばずに杉本と武藤にチャンスを与えようと考えた」

『W杯』まで9か月となり、日本代表は「第3段階に入った」とハリルホジッチ監督は語った。「50人の代表候補の競争を促したい。戦術的、フィジカル的、メンタル的な成長を促したい」とも言う。ゆえにニュージーランド戦とハイチ戦では「違ったメンバーで戦う。『W杯』に向けての準備は始まっている。ロシアへのチケットを確約された選手は誰ひとりとしていない。選手たちは自分の力で勝ち取らなければならない」とキッパリ。

『キリンチャレンジ杯』は10月6日(金)・ニュージーランド戦・豊田スタジアム、10日(火)・ハイチ戦・日産スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。