所沢航空発祥記念館で2013年3月まで開催されている「日本の航空技術100年展」のメインイベントとして、12月1日から2013年3月31日まで、この“原形をかなり留めたアメリカの零戦”が展示されます。
今回は、この零戦のプロペラを回す「エンジン始動見学会」や「組立見学会」のもようをレポートします。


「世界でたった一機だけ、実際にまだ飛ぶことができる零戦(ぜろせん)がある」

ちょっとびっくりな話ですよね。さらに……。

「その零戦がアメリカの博物館に保存されていて、17年ぶりに“来日”する」

となると、いても立ってもいられません……。

埼玉県所沢市の所沢航空発祥記念館で2013年3月まで開催されている「日本の航空技術100年展」のメインイベントとして、12月1日から2013年3月31日まで、この“原形をかなり留めたアメリカの零戦”が展示されます。

しかも! しかもですよ!! 
12月1・2日、2013年3月30・31日は、「エンジン始動見学会」が行われて、
この零戦のエンジンに火が入り、プロペラを回すというのですよ!

全長9.1m・全幅11.0m、最高速度564.9km/h、航続距離1920km
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胴体内に7.7mm銃を2つ、翼内に20mm銃2つを備える
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エンジンは栄二一型空冷複列星型14気筒。1100馬力を発生させる
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展示公開時は、操縦席も上から眺められるようにステージが設けられる
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この零戦、正式名称「海軍零式(れいしき)艦上戦闘機五二型」(三菱飛行機製)は、1944(昭和19)年6月にサイパン島で米国海兵隊によって“無傷の状態”で捕獲された機体で、その後、民間に払い下げられて、1957(昭和32)年に「プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館」(カリフォルニア州チノ市)で保存されているというのです。