ゾロリ役を演じた山寺宏一(C)2012 原ゆたか/ポプラ社,映画かいけつゾロリ製作委員会

1987年の刊行以来、子供たちに愛され続けている児童書籍をアニメ映画化した『映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!』が22日(土)に公開される。いたずら王者を目指すゾロリがアニメとなって姿を現すのはテレビシリーズの終了以来、約5年ぶり。そこでゾロリ役の山寺宏一が、久々にゾロリを演じた感想と本作の魅力について語った。

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本作は、“いたずらの王者”を目指してお宝探しの旅をするキツネのゾロリとその仲間たちが、旅の過程で人々と出会い成長していく姿を描いた人気シリーズで、最新作では、ガパパ村で大流行している“しましま病”から子供たちを救うために、ゾロリたちが大冒険を繰り広げる。

子供たちに愛される人気キャラクターから、ブラッド・ピットやエディ・マーフィなどの洋画吹き替えまで幅広い役柄を、確かな演技力で演じる山寺。しかし、“5年のブランク”は少し心配だったようだ。山寺は「久々のゾロリだったので『山ちゃん、老けちゃってゾロリじゃなくなってるよ!』なんて言われたらどうしようかとドキドキだった」と語るも「どうにか無事に出来ました。最初は懐かしかったんですけど、ちょっと合わせたら『あれ? 先週やってたっけ?』って感じですぐに昔の雰囲気に戻れました」と振り返る。

もちろん、本作には5年前にはいなかった新しいキャラクターも登場する。林原めぐみが声を演じたアリウスは、ゾロリが一目惚れしたガパパ村の小学校の先生で、ゾロリと一緒に冒険を繰り広げる。「林原さんは今回ゾロリには初参加ですけど、出演者たちとは元々すごく仲が良いですし、僕も共演作が多いので『あれ?今までゾロリ出てなかったっけ?』って聞いたら『出てないよ!初めてだよ〜!』って(笑)。でも彼女は娘さんがいるのでゾロリの存在を知ってくれていて、『娘が喜ぶからゾロリに出られて嬉しいし楽しい』って言っていただいたので、この作品でご一緒出来て僕もうれしかったです」。

さらには原作の人気キャラクターで、ゾロリとお宝を奪い合う謎の男ゾロンド・ロンもアニメに初登場する。「ゾロリが嫉妬するくらいの活躍をしている人物ですけど、彼が一体だれなのかというところもひとつの見どころになっていると思いますし、原作以上にゾロンド・ロンというキャラクターが深く掘り下げられています」。

5年経っても変わらないテイストと、新たな要素が見事に融合した『映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!』。山寺は「観た後とっても元気になります! 今なにかに悩んでいる子も絶対に元気になれます! 元気な子はもっと元気になってとんでもない事になってしまうかもしれません!」と笑顔で作品の完成度に自信を見せた。

『映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!』
12月22日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー