『もうひとりのシェイクスピア』(C)2011 Columbia Pictures Industries, Inc. and Beverly Blvd LLC All Rights Reserved

イギリスの劇作家であるウィリアム・シェイクスピアが生んだ名作の数々は、実は別人が書いていた? そんな大胆な仮説をベースに、その“大本命”とされる貴族作家の知られざる半生と恋、そして陰謀を描いた歴史ミステリー『もうひとりのシェイクスピア』を、国内の著名な映画評論家たちがこぞって「本気で面白い!」と大絶賛していることが関係者への取材で明らかになった。

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『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』などの名作を書いたのは実は別人だった…、という“シェイクスピア別人説”に秘められた謎を重厚なタッチで描きだす本作。作品のクオリティを評価する声はもちろんだが、評論家たちを驚かせているのは本作のメガホンを執ったのがハリウッドきっての“破壊者”ローランド・エメリッヒ監督である点だ。これまで『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』といったVFX満載の超大作でメガヒットを飛ばす一方、評論家受けはイマイチという印象も強いエメリッヒ監督。実際、本作の宣伝スタッフによると「エメリッヒ監督に、歴史ミステリーを描けるの?」と懐疑的だった評論家も少なくなかったという。

ところが試写を観終わった評論家たちは「ローランド・エメリッヒ監督なのに…」と戸惑いと驚きを口にし、その後は「ストーリーの面白さが一級品」「本気で面白い!」「ただの破壊者かと思っていたが、こんなに知的とは」と異口同音に作品を絶賛。先入観を見事にひっくり返し、キャラ変更ともいえるエメリッヒ監督の見事な手腕に映画評論家の北川れい子さんも「エメリッヒがこんなタイプの映画を撮るなんてびっくり。でも面白かった!冒頭から引き込まれた」と拍手をおくっている。

「エメリッヒが、こんなドロドロの愛憎ドラマを撮るとは思ってもみませんでした。シェイクスピア別人説と王室の陰謀劇をうまくミックスしていて、娯楽性もたっぷり」(高橋諭治氏)、「思っていたより、かなり面白かった。某編集さんから観てみてと言われて、“エメリッヒかよ”と思いながら大分舐めて観に来たので(笑)、観て良かった」(村山章さん)と多くの評論家が太鼓判を押す本作。実はエメリッヒ監督にとって、本作の実現は10年来の企画であり、“シェイクスピア別人説”を25年も研究する脚本のジョン・オーロフ氏とタッグを組み、緻密に練り込まれたストーリーを完成させた。なぜ真の作者がその名前を永久に封印したのか…。その謎を解き明かすエメリッヒ監督の“意外な”一面をこの冬、スクリーンで確認してみては?

『もうひとりのシェイクスピア』
12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー