アンジェリーナ・ジョリーが『Unbroken』を監督することになった。第二次大戦を舞台にした実話で、ユニバーサル・ピクチャーズが製作する。

『Unbroken』は、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜になった元オリンピック選手ルイス・ザンペリーニの信じられない体験を映画化するというもの。『シービスケット』の原作者でもあるローラ・ヒレンブランドが書いた原作は、108週間もニューヨーク・タイムスのベストセラーリストにランク入り。ユニバーサル・ピクチャーズが長い間映画化の企画を温めてきたが、監督が決まったことで、一気に実現にはずみがついたようだ。

ジョリーは自ら脚本も書き下ろした『In the Land of Blood and Honey』(日本未公開)ですでに監督デビューを果たしているが、メジャースタジオの作品を手がけるのは初めて。この作品の監督の候補はほかにも何人かいたにも関わらず、ジョリー本人が積極的に売り込んで手にしたようだ。ザンペリーニという人物にどうアプローチするかというジョリーなりの視点が、プロデューサーたちの心を動かしたらしい。「ヒレンブランドの本を読んで感激しました。ルイスは勇気とヒューマニティ、信仰心をもった真のヒーローです。このすばらしい物語を語る機会をいただいたことを光栄に思います」とジョリーはコメントしている。ザンペリーニは、来年1月で96歳になる。

文:猿渡由紀