ピューリッツァー賞受賞のカメラマンの生涯を玉木宏主演で描く

2012.12.25 17:51配信
左から、秋山真太郎、紫吹淳、酒井美紀、玉木宏、別所哲也、徳山秀典 左から、秋山真太郎、紫吹淳、酒井美紀、玉木宏、別所哲也、徳山秀典

ベトナム戦争の現実を鮮烈に切り取った写真「安全への逃避」で1966年のピューリッツァー賞を受賞、世界中に今も多くのファンを持つフォト・ジャーナリスト、澤田教一。彼の短くも濃い人生と、妻サタとの絆を描く舞台『ホテル マジェスティック』が、玉木宏の主演で上演される。タイトルになっている“ホテル マジェスティック”は、ホーチミン(旧サイゴン)で現在も経営を続けている老舗ホテル。ベトナム戦争時は海外から集まった特派員が多数滞在し、取材の起点となったことでも知られている。これが初舞台となる玉木を支えるのは、酒井美紀、徳山秀典、秋山真太郎(劇団EXILE)、紫吹淳、そして別所哲也ら実力派の面々。12月21日、脚本の樫田正剛と演出の星田良子も交え、都内で制作発表が行われた。

『ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛~』チケット情報

緊張気味に登壇した玉木は、「20代の頃から舞台に挑戦したいと思っていたので嬉しい。澤田さんとは比べ物になりませんが、僕も写真を撮るのが好きなので、1枚の写真で物語や意味を伝える難しさを感じることがある。その共通点を大切に演じたい」と意気込みを語った。妻サタ役の酒井は「戦場に行くことに反対するものの、夫の気持ちを尊重して自分も付いていくサタさんの強さと覚悟はすごい。同時に、誰にでもある家族を思う気持ちを表現できたら」と熱く話した。続いて、米軍に所属する傭兵・湯川役の徳山は「傭兵になるに至った裏側、理由まで意識してやりたい」、澤田の同級生で商社マンの中嶋を演じる秋山は「澤田とのやりとりを通して戦争の哀しさを伝えられれば」と、それぞれに本作への想いを語った。

澤田の同僚の女性カメラマン、平良を演じる紫吹が「女性の戦場カメラマンと聞いて、まず思い浮かんだのは山本美香さん。どんな気持ちでいたかは想像しか出来ないけれど、そういった人たちの想いが伝わるような舞台にしたい」と話すと、玉木が真剣な表情でうなずくひとコマも。それを受けるように、「戦争の写真を撮ることが仕事の人たちにとって、生きる意味やジャーナリズムを気持ちの中でどう整理しているのか。その部分もしっかりと考えながら舞台に立っていたいですね」と澤田の上司・大河内役の別所も話した。

途中、サタさんからのメッセージが読みあげられると、「気が引き締まる思い」と感動の面持ちの玉木。夫婦の出身が青森であることから、劇中のサタとの会話は津軽弁になるとか。口ベタだが一度決めたら後に引かないと言われた武骨な澤田を、玉木がどう演じてくれるのか。新境地で見せる、玉木の新しい表情に注目だ。

公演は来年3月7日(木)から17日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、3月20日(水・祝)から24日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。ともにチケット発売中。

取材・文 佐藤さくら

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