大金が手に入ったら?

藤原竜也 撮影:奥田耕平

――藤原さんのエネルギーある芝居もいつもすごいと思って拝見しています。あの気迫はどこから生まれるんだろうと。

稽古場ですね。舞台では1ヶ月稽古をする。そこで多方向からアプローチしていってという感じですね。

逆に映画はその時間がない。1回2回のリハーサルで本番を撮る。すごい世界だと思いますね。

――舞台と映画だと何か積んでいるエンジンが違う感じですか。

違うエネルギーを使っているときはあります。ただ、今回のタカハタさんに関して言うと、演出方法がわりと演劇寄りだったんですよ。細かくカットを割らずに一連で撮ったり。

あんまりテストやリハーサルを入れず、本番一発勝負で撮ったり。そこでいい緊張感が生まれて、僕としてはやりやすい演出でしたね。

――藤原さんのホームというと演劇のイメージです。映画は藤原さんにとってどんなものですか。

楽しいですし、好きですよ。映画のいいところは、スタッフのみなさんのチームワーク。大変な作業を嫌な顔ひとつ見せずにさらっとやり遂げる。そういうプロの仕事を見ているのが好きなんです。

――今回は1ヶ月間の富山ロケだったので座組みの一体感も格別だったと思います。

覚えているのが、撮ったのが約1年半前なんで、まだ子どもが小さかったんですよ。だからなるべく顔が見たいなと思って、帰れるようだったら帰ってたんですけど。

東京行きの最終が21時くらいなんですね。いつもそれに間に合うか間に合わないかのせめぎ合いで。20時30分くらいになると、よくソワソワしていました(笑)。

©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館

――ちなみに、映画の中で津田のもとに突然、謎の大金が転がり込んできますが、もし藤原さんが今この瞬間に大金を手に入れたらどうしますか。

今ですか? 今からだと、鉄板焼き食べて、ちょっといいワイン飲んで、帰ります(笑)。

――まだだいぶ余ってます(笑)。

あとは次の日貯金します。ね? 嘘がないでしょ?(笑)

――もっと豪快に使わないんですか。

今、ほしいものとかやりたいものがないからなあ。あ、この映画の初日が8月27日なんで、チケット100枚買います。で、行く店行く店に配ります(笑)。

鳩の撃退法』は8月27日(金)より全国公開