第85回アカデミー賞のノミネーションが、西海岸時間10日午前5時半に発表された。作品部門の候補に挙がったのは9作品。ベン・アフレック、キャスリン・ビグロー、トム・フーパーが監督賞候補から漏れたのが最大のサプライズだ。

作品賞部門の候補作の数は、その年によって、最低5作品、最大10作品。今年は『愛、アムール』『アルゴ』『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』『ジャンゴ 繋がれざる者』『レ・ミゼラブル』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『リンカーン』『世界にひとつのプレイブック』『ゼロ・ダーク・サーティ』の9作品。監督部門に挙がったのはミヒャエル・ハネケ(『愛、アムール』)、ベン・ザイトリン(『ハッシュパピー』)、アン・リー(『ライフ・オブ・パイ』)、デヴィッド・O・ラッセル(『世界にひとつのプレイブック』)。有力候補と思われていた『アルゴ』のベン・アフレック、『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグロー、『レ・ミゼラブル』のトム・フーパーが漏れているのが最大のサプライズ。この3人は全員、監督組合賞(DGA)にノミネートされている。

主演男優部門候補はブラッドリー・クーパー(『世界にひとつのプレイブック』)、ダニエル・ディ・ルイス(『リンカーン』)、ヒュー・ジャックマン(『レ・ミゼラブル』)、デンゼル・ワシントン(『フライト』)、ホアキン・フェニックス(『ザ・マスター』)。主演女優部門候補はジェシカ・チャステイン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、ジェニファー・ローレンス(『世界にひとつのプレイブック』)、エマニュエル・リヴァ(『愛、アムール』)、クワヴェンジャネ・ウォレス(『ハッシュパピー』)、ナオミ・ワッツ(『The Impossible』)。助演男優候補はアラン・アーキン(『アルゴ』)、ロバート・デ・ニーロ(『世界にひとつのプレイブック』)、フィリップ・シーモア・ホフマン(『ザ・マスター』)、クリストフ・ヴァルツ(『ジャンゴ』)、トミー・リー・ジョーンズ(『リンカーン』)。助演女優候補はエイミー・アダムス(『ザ・マスター』)、アン・ハサウェイ(『レ・ミゼラブル』)、サリー・フィールド(『リンカーン』)、ヘレン・ハント(『The Session』)、ジャッキー・ウィーバー(『世界にひとつのプレイブック』)。衣装部門には、故・石岡瑛子氏(『白雪姫と鏡の女王』)がノミネートされている。アカデミー賞授賞式はアメリカ時間2月24日(日)。

文:猿渡由紀