『はじまりのみち』(C)2013「はじまりのみち」製作委員会

『二十四の瞳』や『楢山節考』などの作品を手がけた巨匠・木下恵介の生誕100年を記念する新作映画『はじまりのみち』の特報映像が公開された。

特報映像

『はじまりのみち』は、戦時中、木下が脳溢血で倒れた母を疎開させるためにリヤカーに乗せて山越えをした、という実話を主軸に、血気盛んな映画青年として軍部に睨まれ、松竹を一時離れるきっかけとなった『陸軍』の製作時のエピソードを盛り込みながら、子を想う母と、母を想う子の愛の物語を描く感動作。『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『カラフル』などを手がた原恵一が監督を務める。

このほど公開されたの映像は、やむことのない雨の中、恵介(加瀬亮)、その兄の敏三(ユースケサンタマリア)、便利屋((濱田岳)が力を合わせてリヤカーを押す場面や、病と戦いながらリヤカーの荷台におさまる恵介の母・たま(田中裕子)の姿を捉えた映像など、物語の重要な場面の一部を編集したもの。原監督はこれまでアニメーション作品を手がけてきたが、キャラクターの表情や小さな仕草、動きを巧みに演出することで豊かなドラマを描き出しており、本作では実際の俳優の力を得て、さらに繊細で重厚感のあるドラマを描いているようだ。

『はじまりのみち』
6月1日(土)ロードショー