ドーピングを認めて大きな話題を呼んだランス・アームストロングについての映画を、J・J・エイブラムスが製作することがわかった。原作本は現在執筆しているところで、出版予定日も未定だ。

ツール・ド・フランスを7連覇した元自転車プロロードレース選手のランス・アームストロングは、競技中に使用禁止の薬物を使っていたことが判明し、全タイトルを奪回され、自転車競技界から永久追放の処分を受けた。今月、アームストロングは、大人気トークショーホスト、オプラ・ウィンフニーの番組に出演、ドーピングを認める発言をし、大きな注目を集めた。

エイブラムスとパラマウント・ピクチャーズが製作しようとしている映画は、アームストロングのキャリアの崩壊の部分までを描くものらしい。原作は、アームストロングのキャリアを10年間追いかけてきたニューヨーク・タイムズのスポーツ記者ジュリエット・マカーが現在執筆中の「Cycle of Lies: The Fall of Lance Armstrong」。出版予定日は未定だが、エイブラムスとパラマウントはいち早く映画化権を取得した。

アームストロングに関する映画は、過去にソニー・ピクチャーズが企画していた。彼をヒーローとして描くもので、主演はジェイク・ギレンホールに決まっていたが、ドーピング問題が浮上して企画はキャンセルになっている。

文:猿渡由紀