『アルゴ』のベン・アフレック(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

ベン・アフレックが『アルゴ』で監督組合賞(DGA)を受賞した。『アルゴ』のオスカー受賞の確率が、さらに高まった形だ。

アフレック以外の候補者は、スティーブン・スピルバーグ(『リンカーン』)、キャスリン・ビグロー(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、アン・リー(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)、トム・フーパー(『レ・ミゼラブル』)。アフレックはこれが初ノミネートだが、他の4人は全員過去に受賞している。アワードシーズン初期、『アルゴ』は決して最有力候補とは考えられていなかったが、この数週間の間にプロデューサー組合賞(PGA)、俳優組合賞(SAG)、批評家チョイス賞、ゴールデン・グローブ賞をのきなみ受賞しており、オスカーのフロントランナーに躍り出た。

通常、DGAの結果はオスカーの監督賞と一致することが多いが、アフレックはオスカーの監督部門から漏れている。ビグロー、フーパーも候補入りしておらず、オスカーは誰が取るのか不透明だ。

文:猿渡由紀