宣伝隊長のCHIE

『コララインとボタンの魔女』を手掛けたアニメーションスタジオ、ライカ・エンターテインメントの最新作『パラノーマン ブライス・ホローの謎』が間もなく日本に上陸。これに先立ち、宣伝隊長に不思議な能力を持つ女子大生のCHIEが抜擢され、就任式が行われた。

イベントの模様

本作は死者と話す力を持った少年ノーマンが、300年前に封印されたブライス・ホローという町の秘密を解き明かすべく、死者たちと共に立ち上がる姿を描いたファンタジック・アドベンチャー。その緻密なストップモーションアニメはハリウッドでも大きな評判となり、本年度のアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされている話題作だ。

登壇したCHIEは、対面した人のオーラを感じ、本人しか知らない現在の状況や、過去の出来事などが分かるというスピリチュアルな能力の持ち主。一足先に映画を観た感想を問われると、「映像と音楽の迫力がすごいのと、人形とは思えない顔の表情や動きに驚きました」とコメント。また、自身、「周りの人に理解されなくて、学校でいじめられたり、変わった子と思われたりして、誰にも言えない苦しさがありました」と体験談を語り、特殊な能力を持つ主人公に共感するところも多かったよう。

テレビ出演などを機に、今ではその不思議な力を「長所」と語るCHIEだが、番組の中で共演してもっとも驚くオーラを持っていた人物はと言うと? 「タモリさんです。だいたい活躍している人はオーラが金か銀なんですが、タモリさんは基本の7色プラス金と銀と全色持っているんです。オーラは感情の振り幅を表すものなので、本当にいろんな引き出しを持っている方なんだなと思いました」。

そのほか、観客の中から気になるオーラの持ち主を選び、近々海外旅行に行くことや身体の不調をズバリ言い当てるなど、その能力の一端を披露。あまりの的中ぶりに、会場が騒然となる場面も。最後に、「この作品は死者と話せる能力で町の謎を解き明かすミステリーでもあり、またその過程で、能力のためにいじめられていた主人公が成長していく人間ドラマでもあります。ハラハラドキドキする冒険や温かい感動もあってきっと観た人の心に残る作品。ぜひ観てください!」と作品をPRした。

『パラノーマン ブライス・ホローの謎』

取材・文・写真:渡部あきこ