写真左よりドリーム夜さ来い祭り、瀬川智広HC、稲垣純一ディレクター、坂井克行主将、Xリーグチアリーダー 写真左よりドリーム夜さ来い祭り、瀬川智広HC、稲垣純一ディレクター、坂井克行主将、Xリーグチアリーダー

ラグビーの記者会見と言えば、インテリジェンス溢れるヘッドコーチや屈強な選手が壇上に並ぶものだが、3月4日に行われた『東京セブンズ2013』の記者会見は、それまでのイメージと異なるものとなった。稲垣純一トーナメントディレクター、男子7人制日本代表・瀬川智広ヘッドコーチ、坂井克行主将とともに、社会人アメリカンフットボールXリーグ・チアリーダー、ドリーム夜さ来い祭りのメンバーがズラリ。記者会見場は華やかな雰囲気に包まれた。

「東京セブンズ2013」開催情報

この華やかなイメージこそ、セブンズにふさわしい。稲垣ディレクターも「朝から晩までスタジアムで楽しんでいただくのが、セブンズの醍醐味」と語る。記者会見ではXリーグのチアリーダー80名、ドリーム夜さ来い祭りの総勢150名が、3月30日(土)の開幕セレモニーに花を添えると発表された。

セレモニーだけではない。秩父宮ラグビー場に併設されているテニスコートは、「セブンズガーデン」に変身する。フードコートやキッズスペースなど、さまざまなブースを設置。今川焼さくらやサクラブロッサム、桜肉しぐれ煮うどんなど、「セブンズガーデン」でしか食べられない「サクラ」にちなんだメニューが登場する。桜と言えば日本ラグビーの象徴である。日本代表のジャージには、胸に桜のエンブレムが配されている。ラグビーファンの間では、桜のジャージとして親しまれている。そんな日本の春の象徴である本物の桜が設置されるのだ。そう、「セブンズガーデン」では、お花見まで楽しめてしまう。

観客の応援スタイルも、セブンズはラグビーと異なる。セブンズでは観客が仮装して来場するのが、世界共通のルールでもある。老若男女を問わず、誰でも参加できる「セブンズ コスチューム コンテスト」も開催される。思い思いのコスプレで、セブンズを謳歌できるわけだ。

もちろん、ピッチ内では世界最高峰の戦いが繰り広げられる。2013-2014シーズンのHSBCセブンズワールドシリーズは、ここまで5大会ですべて優勝チームが異なっている。1位・ニュージーランド、2位・南アフリカ、3位・サモアなどランキング上位国でも安穏とはしていられない。「何が起こるかわからない」のも、セブンズの魅力だ。

日本代表の戦いぶりも重要である。ヘッドコーチもキャプテンも、自らの重責を理解している。瀬川HCが「この大会に出られるだけでステータスがある。だが、ただ出るだけのつもりはない。一泡吹かせたいし、全部勝つつもりで戦いたい」と言えば、坂井主将も「日本らしいスタイルで予選を連勝で勝ち抜けるようがんばりたい」と力強く語った。

昨年の大会では、日本は5戦全敗となった。ワールドシリーズを戦う15チームのコアチームの壁は高くて分厚い。それでも、日本代表は挑戦をやめない。この姿勢はラグビー、セブンズに相違はない。

『東京セブンズ2013』は3月30日(土)・31日(日)に秩父宮ラグビー場で開催される。チケット発売中。