5: 特定のママにさみしい思いをさせない配慮を

バス送迎時、いつも話をするママと、ときどきしかおしゃべりをしないママとでは、当然ながら、親しさに差が出てきます。

始めは、名字や「○○ちゃんママ」などと呼びあっていたのが、親しくなってくると下の名前で呼び合ったり、ニックネームで呼び合うようにもなりますね。

実は、この「ママ同士の呼び方」を気にするママもいるのです。

確かに、みんなが下の名前で呼び合っているのに、自分だけ「○○さん」名字で呼ばれれば、ひとりだけ距離を置かれているようでさみしくもなりますね。

この話はひとつの例ですが、特定のママにさみしい思いをさせない配慮をすれば、お互い気持ちよく過ごせます。

6: その場にいないママの噂話をしない

女同士集まれば、必ず出るのが噂話。どこの集団にも、噂話の好きな人はいるものです。噂話が好きな人は、秘密の話を共有することで、仲間意識が高まるような錯覚に陥っているのです。

こうした噂話や悪口には、極力関わらないこと。ネガティブな話を聞くだけで、自分の気持ちまで落ちてしまいます。

噂話をかわす効果的な方法は、話への反応を薄くすることです。

「えー! そうなのー!」と大げさにリアクションをすると、相手はもっと話したたくなります。極力、興味なさそうに「ふーん……」と相づちをうつ程度にすれば、相手は話を続けにくくなります。

また「○○ちゃんママは、そう思ったんだね」と、相手と自分の考えを分離する相づちも効果的です。

7: 幼稚園や先生の悪口を言わない

幼稚園や先生の話は、ママ同士の共通のトピック。話題に上がることも多いでしょう。この時も、不満や悪口など、ネガティブな話をしないように注意しましょう。

子どもは、自分に関係のあるキーワードに敏感です。ママ同士の噂話を、子供が聞いて理解していることもあります。ほとんどの子どもは、先生を慕っているはず。その先生を、ママが悪く言っていたら、とても傷つきます。

また、子どもは正直なもの。「ママたちがこんな話をしていた」と、先生本人に伝える可能性もゼロではありません。子どもを預けている先生との信頼関係を壊さないようにしましょう。

以上、幼稚園のバス待ちのマナーでした。毎日の送り迎え時、お互いに心地よく過ごせるよう、思いやりを持って接してくださいね。

ママ友同士の会話も気遣いすることでもっと楽しめるようになるはずですよ!

 接客コンサルタント。ひとり一人の魅力を輝かせる接客マナーの専門家。資生堂ビューティコンサルタント、キッザニア東京スーパーバイザーのキャリアを経て、講師として活動。女性視点の丁寧さあふれる接客術は「すぐに実践できる」と高い評価を得ている。述べ3000人以上の指導経験を持ち、幅広く支持されている。