©あべゆみこ

赤ちゃん扱いされたと感じる

4歳の子に「いない、いない、バア」をしたら?子どもは「僕はそんな赤ちゃんじゃない」と心では思っています。

これと同じで、4歳の子が使った玩具を片づけたからといって、いちいち「お利口さんだね、偉いね」と言っていると「いつまでも、赤ちゃん扱いして!」と感じていることもあります。

褒め方のコツ

1.認める言葉をかける

「偉いね、お利口だね、凄いね」のワンパターンの褒め方をやめて、「玩具片づけたんだね」「食事残さず食べたんだね」と子どもがしていることを認める言葉をかけましょう。これは「あなたのことをちゃんと見ている」という証拠。認めている証拠。褒め言葉以上の効果があります。

2.条件付けの褒め言葉をやめる

「一番になれたから偉い、お利口だ」などの条件付けを止めましょう。一番になれなくても、成績が振るわなくても「頑張っていたね」と、努力の過程を認める言葉をかけましょう。

3.感謝の言葉をかける

子どもがあなたのために何かをしてくれた時は、「あなたは偉い」ではなく、「あなたのおかげで助かった」という感謝の気持ちを込めた「ありがとう」の一言を忘れないようにしましょう。

4.褒めるに値することだけ褒める

社交辞令と捉えられたり、「そうやっておだてて、僕になんとかやらせようとしている」と子どもに思われないためには、褒める時、相手にとって“褒めるに値する行為かどうか”を考えて言葉をかけましょう。

まとめ

子どもがやった良い行為に対して「お利口だね」「偉いね」「凄いね」が悪いわけではありません。でも、ずっとこのワンパターンな言い方ですと効果は徐々になくなっていきます。

実は、自分自身が「他人から良く思われたい」、つまり「褒められるためにやる」のは行動を継続させるための動機づけとしてはとても弱いのです。

人間には貢献意欲があります。「人のためになるからやる・人の役に立つからやる」こうなるためには「○○だからお利口」ではなく、親子であっても「ありがとう」「助かるわ」の感謝の言葉をかけることが何よりも大切ですよ。