ソフィア・コッポラ監督の最新作『Bling Ring』が、来月開催されるカンヌ映画祭の「ある視点」部門オープニング作品に選ばれた。エマ・ワトソン、パリス・ヒルトンらが出演する。

『Bling Ring』は実話に基づく映画。2008年から2009 年にかけて、セレブリティのファッションや持ち物にあこがれるL.A.の若者たちが、計画的に有名人の家を狙い、盗みに入った事件がテーマになっている。パリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、レイチェル・ビルソンなど、多数のセレブが被害に遭った。コッポラは前作『SOMEWHERE』でも、L.A.のセレブリティ文化をテーマに扱っている。『Bling Ring』は、フランスではカンヌ映画祭終了直後の6月5日(水)、北米では6月14日(金)に公開される。

「ある視点」部門は、カンヌ映画祭の主要コンペティション部門とは別のカテゴリーで、パルムドールの対象にはならない。コッポラの2006年作品『マリー・アントワネット』はカンヌのコンペ部門で上映された。今年のカンヌ映画祭は5月15日(水)から26日(日)まで。「ある視点」は16日(木)にスタートで、『Bling Ring』の上映もこの日に行われる。

文:猿渡由紀