社員に囲まれる南壮一郎氏(前から2列目、右から4番目)

何をやるかではなく、誰とやるかが大切ーーこんな言葉を聞いたことはないでしょうか。
仕事のデキる人ほど、一緒にプロジェクトを進めていく仲間の存在を大事にしています。

仕事はひとりでは進めていけないもの。自分が苦手な分野は得意な仲間に任せ、仲間の苦手な分野は自分が引き受ける。仕事はそうやって回っていくから成り立つのです。プロジェクトが上手くいかない場合は、まずは仲間との関係性を見直した方がいいのかも知れません。
 

仲間に恵まれず苦労した経験から学んだ「仲間づくりの方法」とは

『ともに戦える「仲間」のつくり方』南 壮一郎(著)
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そんな仲間との関係に悩んでしまったときに、読んでおきたいビジネス本『ともに戦える「仲間」のつくり方』と出会いました。日本初の求職者課金型転職サイト「ビズリーチ」ができるまでの山あり谷ありのストーリーが、小説のようなタッチで描かれています。ビジネス本とは思えないくらい、引き込まれてしまう内容となっています。

著者で株式会社ビズリーチ代表取締役・南壮一郎氏は、ビズリーチを立ち上げるまでに、システム開発をしてくれるエンジニア探しに奔走するも、何人ものエンジニアから“拒否”されてしまいます。はっきりと「あなたとは仕事をしたくない」と言い渡されることも。あるとき「仲間になろうと言われても、ただあなたに利用されるだけのような気がしてしまって。それって本当に仲間といえますか?」という言葉に心をえぐられた経験から、本当の仲間とは何なのか考えるようになりました。

収められているのは、現在のビズリーチが形になる前から現在まで、ビズリーチを作って支えてきた創業メンバーたちとのストーリー。仲間の探し方から、仲間と問題を乗り越えていく方法まで、ビズリーチの歴史にもとづいて描かれています。仲間との関係性に悩んでいる人に限らず、新規事業を作りたい人にもぴったりな内容。南氏に「仲間づくりのステップ」について、エッセンスを教えていただきました。