『映画 けいおん!』

「ぴあ」調査による12月1日、3日公開の映画・満足度ランキングは、人気コミックをTVシリーズに続いて映画化した『映画 けいおん!』がトップに輝き、三浦友和主演作『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』が2位に、スティーヴン・スピルバーグ監督初の3D作品『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』が3位に入った。

ぴあ映画生活「映画満足度ランキング」

『映画 けいおん!』は、軽音楽部に所属する4人の高校生たちの青春ストーリー。映画版では4人が卒業旅行で訪れたロンドンを舞台にした物語が描かれる。原作コミック、TVシリーズと圧倒的な人気を誇っていた本作だが、劇場版も予想以上の観客が公開初日に劇場につめかけ、朝の回から満席が続出する盛況ぶり。観客は10、20代が最も多く「私もベースを弾いてみたい。軽音部に憧れる。」(13歳・女)、「共感できて勇気をもらえる。曲ができるまでのプロセスが描かれていておもしろい」(22歳・女)などの声が聞かれた。また、30~40代の男性も多く「青春時代のキラメキ、一瞬一瞬を丁寧に描写している」(41歳・男)、「卒業前のことがよくわかってファンには嬉しい。リピート率が高いのではないか」(30歳・男)と、熱く語る姿が目立った。

2位の『RAILWAYS…』は、1か月後に定年退職を迎える運転士を主人公にした人間ドラマ。観客は40代以上が圧倒的で「夫婦の絆を再認識した。笑いと感動があって、涙がこぼれた」「主人公の生き様に共感した。ぜひシリーズ化してほしい」などの感想が寄せられた。また、本作は鉄道員が主人公ということもあり「鉄道ファンも楽しめる作品。車庫や、運転室などマニアが観ても満足できるレベルの高い描写があった」という声もあがった。

(本ランキングは、2011年12月1日、3日(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

(C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部