自分が一番のアーバンギャルドのファンでいたい

――(笑)。先日は渋谷クラブクアトロで「COUNTDOWN 15YEARS リクエスト・アワー もっと!ビョーキにしやがれ!!」というワンマンライブもありました。


浜崎:このライブは普段のライブと違ってイレギュラーな「ファンクラブ会員さんの投票でセットリストが決まる」というワンマンだったんですけど、予想通り最近やっていない曲に票は集まりましたね。とはいえ約150曲の中で1位が11票というめちゃくちゃ票が割れたセットリストになったのですが(笑)。

私って結構イタコ体質というか……、楽曲を製作やリリースしていた時期の気持ちに戻ってしまうんですね。それでこの約15年のバンド活動において良いことも悪いこともたくさんあって、特に精神的に凄くしんどかった時代の楽曲はメンバーに言って敢えて歌わないようにしてもらったり……でも票が入っちゃったら強制的に歌わなきゃいけなくて(苦笑)。結構私的にちょっとしんどいなってリハの時点で思ったりしました。

しかし当日、ご来場者様特典のアーバンギャルドお馴染みのフラッグで真っ赤になった会場を見て、これまで意地張っていた気持ちが緩くなったのを感じました。

「もう過去も現在も未来もすべてどうでもいいやっ!」て前向きな気持ちで自分が頑なになっていたことって些細なことなんだなって思えて。アーバンギャルドは水玉とセーラー服と病だけのバンドじゃない!っていろんな可能性を試そうとかなり意地を張っていたんだなって感じました。

やっぱり自分が一番のアーバンギャルドのファンでいたいし、そうでありたいし、フラッグで真っ赤になったフロアを見て私もこれが見たかったんだなって思えました。

浜崎さんの愛猫・リュヌ
浜崎さんの愛猫・ソレイユ

――改めて、ライブへの、バンドへの、そしてファンの方への想いを感じることができたと。お話を伺っていて、今後が本当に楽しみになりました。

アーバンギャルドにとって、「都市」は重要なテーマだと思うんです。東京という大都市を離れた浜崎さんによって、バンドにどんな変化が起きるのか楽しみにしています。

浜崎:「都市」という言葉は同じかもしれないけど、感じ取るものが別になっているかもしれない。

例えば、それぞれが住んでいる場所を「都市」だと思えるようになっているというか。コロナの時代、みんな自分の住んでいる場所に閉じ込められている。だからこそ、より、自分の住んでいる場所が都市になってくる。

一昨年リリースしたアルバム『アバンデミック』も、コロナ禍以降のアーバンギャルドらしい作品になったと思うけれど、東京を離れて変わった感覚が、今後の作品にどんな影響を与えてくれるのかな。

1月の末に帰ってきたんですけど、2月の宝塚市ってありえないくらい寒いんです。東京も寒いですけど、また別なんです。この街の冬の「冷たさ」が好きだったなと思いだしたりして。そういう感覚をどうにか音にできないだろうかと、よく考えます。そこから、どんな表現が生まれるのか、それが自分でも楽しみです。

アーバンギャルド・ライブスケジュール

COUNTDOWN 15YEARS "WELCOME BACK! "アーバンギャルド ツアー

4月29日(金・祝)横浜BAYSIS
昼公演:OPEN 14:00 / START 14:30
夜公演:OPEN 18:30 / START 19:00

5月4日(水・祝)名古屋CLUB UPSET
OPEN 17:30 / START 18:00

5月5日(木・祝)梅田Shangri-La
OPEN 17:30 / START 18:00

[チケット]
前売 ¥6,600 / 当日 ¥7,700(D代別)

"浜崎容子生誕LIVE2022~好!チャイボーグ・シティ~"

6月30日(木)渋谷近未来会館
OPEN 18:30 / START 19:00
[チケット]
前売 ¥6,600 / 当日 ¥7,700(D代別)

「リクエスト・アワーもっと!ビョーキにしやがれ!」アーカイブ配信(※5月9日まで)

アーバンギャルドが15周年をカウントダウン!リクエスト・アワー開催!
2022年は「COUNTDOWN 15YEARS」シリーズでこれまでの活動を振り返ったライヴを多数開催。
初回となる4月12日の渋谷クラブクアトロではリクエスト・アワーということで、リスナーからリクエストされた楽曲をランキング形式で披露していく。
果たして選ばれたのは…??
レア曲大放出のライヴを、音質・画質を調整し、アーカイブ配信致します!

アーカイブ配信チケット販売中!配信は2022年5月9日(月) 23:59まで