宮藤官九郎監督

映画『中学生円山』の主人公と同じ中学生を対象とした試写会が16日、都内劇場で開催され、上映後には主演の草なぎ剛(SMAP)、平岡拓真、宮藤官九郎監督が来場し、悩める中学生たちの質問や相談に応じた。

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『真夜中の弥次さん喜多さん』、『少年メリケンサック』に続く宮藤監督の最新作で舞台は団地。ある目的のため“自主トレ”を重ねる中学生円山(平岡)と謎のシングルファーザー・下井(草なぎ)の交流を中心に妄想に満ちた青春時代を描き出す。

草なぎは映画を見たばかりの中学生で埋まった客席を見渡し「女子も多いですが『男子ってバカだな』と思ってもらえたら。ふざけている中にジンとするセリフもあるので何か感じてもらえたらうれしいです」と呼びかける。宮藤は「おウチに帰ったらお父さんお母さんに今日、どんな映画を見たのか、言えるものなら言ってください(笑)。でもお父さんも昔はこんな感じだったと忘れないで」と訴える。中学3年生の男子生徒の「毎日、毎晩、Hな妄想をしてます!」という告白に草なぎは「するよね。中3だもんね」と同意。草なぎ自身、いまでも妄想することは多いそうで、最近したすごい妄想に関しては「ここでは言えないようなもの(笑)」と笑いつつ、若い頃は「宮沢りえさんとのデートを妄想したこともある」と告白し会場をわかせる。

撮影当時、中3で現在は高校生の平岡は「女の子が好きなので、アイドルとのデートを妄想したり(笑)」とごく普通の10代の一面をのぞかせた。劇中の円山が行なうHな目的の“自主トレ”に関して、ある女子から「男子は本当にするんですか?」と質問が。宮藤は「チャレンジしたことある人?」と会場の男子中学生に逆質問。パラパラと手が挙がったが、宮藤は「手を挙げてない人の中にもいるはず。僕もやってました」と堂々の告白。「何でかは僕も分からない。お父さんに聞いてみて(笑)」と答えて笑いを誘っていた。

平岡は劇中、文字通り裸一貫での身体を張った演技を見せているが、股間を隠すための“前貼り”を施していたことを明かし「はがすのがいろいろ大変で痛いんです(笑)」と説明。演じながら笑ってしまったシーンとして、裸で両親(仲村トオル&坂井真紀)の前に飛び出すシーンを挙げ「そのときも前貼りはしてたんですが、本番でも坂井さんが僕の股間を見て笑ってました…」とちょっぴり恥ずかしそうに語っていた。

『中学生円山』
5月18日(土)、全国公開