『ペーパーボーイ 真夏の引力』のザック・エフロンとニコール・キッドマン(C)2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.

ザック・エフロン、ニコール・キッドマン、ジョン・キューザックといった個性派&人気俳優が共演を果たした『ペーパーボーイ 真夏の引力』。ニューヨークタイムズのベストセラーリストにも掲載された原作小説『THE PAPERBOY』が日本でも出版されたのを機に、キャストや監督らの原作・脚本への声が届いた。

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小説『THE PAPERBOY』は、アメリカの人気作家ピート・デクスターが1995年に発表し、批評家から高い評価を得た作品。保守的な体質が残る60年代のアメリカ南部を舞台に、ある死刑囚の冤罪疑惑を調査する兄に協力することになった純朴な主人公が、取材の過程で殺人とセックスにまみれた禁断の世界に身を投じることになっていく。脚本化もデクスター自身が行い、それを監督したのが、アカデミー賞6部門にノミネートされた『プレシャス』のリー・ダニエルズ。ダニエルズは「ピートが手掛けた脚本を読んで、とにかく物語に魅力を感じたんだ。誰もが現代社会の暗い部分に存在するキャラクターたちで、彼らを映像化するというアイデアも気に入った」と語る。

また、主人公の青年ジャックを演じたザック・エフロンも、「初めて脚本を読んだ時、最初のリアクションは“ワォ!”だった。とにかく強烈で、特にエンディングが凄いんだ。ぶっ飛んだよ!」と興奮を隠さない。自身が演じた役柄についても「この予測不能な展開の物語は、僕が演じる若者にとって大いなる旅なんだ。すごく暗いシーンもあれば、奇妙なシーンや面白いシーンもあるんだけど、最後には衝撃的な結末を迎えるんだよ」と語る。

そんな予測不能な展開の原因となるのが、保安官殺しの罪で投獄されている死刑囚。この役で鬼気迫る演技を見せるのがジョン・キューザックだ。彼は元々この原作小説のファンだったそうで、「デクスターは、カール・ハイアセンやエルモア・レナードといった作家たちのダーク・バージョンといえるような作家。でもこの作品の登場人物たちは、とりわけ英雄的でもないごく普通の人たちで、そんなキャラクターたちが、デクスターのトーンで描かれたアメリカ南部に生き生きと存在しているんだ」と語っている。

ハリウッドの名だたる俳優たちを魅了した『ペーパーボーイ 真夏の引力』は7月27日(土)より全国公開。また、原作小説『THE PAPERBOY』も、邦題『ペーパーボーイ』として集英社文庫より発売中だ。


『ペーパーボーイ 真夏の引力』
7月27日(土)より全国ロードショー

小説『ペーパーボーイ』
集英社文庫より発売中 882円(税込)