事例2: 恋愛感情にこだわらず我慢もしない!

無口で人づきあいが苦手な美夏さん(仮名・35歳)は、7年前に心配した母親からすすめられて結婚相談所に入会しましたが、「私には無理」と感じて退所。

恋愛下手になった理由のひとつは、中学生の頃から美夏さんが帰宅するまで父親が待っているなど、父親の干渉によることが大きかったこと。小学生の時に男子からのいじめに遭ったことも関係していたそうです。

30歳を過ぎてから「このままだと恋愛も結婚もできないと」という危機感を覚えて、実家を出て一人暮らしをしますが、1人になると今度は自己肯定感が低いことに気づいたそうです。

相手に踏み込めなく、また踏み込んでほしくないため、恋愛がうまくいかないのです。

一生おひとり様かもと諦めかけていた時に、7年前に退所した結婚相談所の担当者が、独立して個人仲人として開業の連絡があり、併せて主催の婚活パーティに誘われ、美夏さんは参加します。

パーティで複数回、一緒になった男性から「1対1で会ってみたい」というオファーがあり、最初は恋愛感情がなかったのですが、そこからゆるーい関係が半年以上続きます。

すれ違いがありましたが、一緒に暮らせるとわかってプロポーズを受けようとしますが、そのとき彼が転勤になってしまったのです。

今は美夏さんが「仕事をやめたくない」という主張を男性が認め、別居婚を続けています。

恋愛感情がなくても、相手からのオファーを受け入れて付き合っているうちにだんだんと情が湧いてくる。これは恋愛経験が少ない人に、良縁の兆しです。

チャンスを逃がさなかったこと、相手に仕事を続けたいと主張したことも我慢をしない結婚へと導いたのです。