USA(EXILE)

EXILEのパフォーマーのUSAがライフワークと位置づけている世界中を巡りダンスで人々と交流する姿を追った映画『DANCE EARTH 〜BEAT TRIP〜』が8日に東京で公開を迎え、都内劇場でUSAが舞台あいさつに臨んだ。

舞台あいさつの様子

USAが言葉や文化の異なる世界7か国8都市(スペイン・イビサ島、タンザニア、ケニア、バリ、インド、ジャマイカ、アメリカ・ニューヨーク、シカゴ)を“ダンスは世界の共通語”をテーマとして巡るさまを描いており、これまで書籍3冊が刊行されていたが、このたび劇場映画として公開されることとなった。

各劇場1週間限定公開となるが、この日の東京での舞台あいさつ付き上映の回は180席が売り出してすぐに完売となる盛況ぶり。USAが登場すると劇場は歓声と拍手に包まれた。2006年から始まったこの“旅”のきっかけをUSAは「元々、世界中で踊りたい、世界中のビートに乗りたいという思いがあった。ちょうどEXILEとしても節目の年で、一人の旅人、踊る男として何ができるか? と考えて飛び出しました」と説明する。タンザニアのマサイ族の成人になる上での通過儀礼のジャンプからアメリカの最先端のビートまで体感し「ダンサーにとっての“グレートジャーニー”であり最高の旅でした」と述懐。USA自身、「ダンス甲子園」などが人気を集めていた中学時代「(EXILEの)HIROさんが率いていた『ZOO』に憧れて」ダンスを始めたが、およそ20年を経て「まさか世界中で踊ることになるとは」と感慨深げに語っていた。

映画でも訪れているニューヨークは、USAが18歳の頃にダンスの留学で訪れた地。その時はEXILEの仲間であるMAKIDAIやMATSUも一緒だったそうで、特にMATSUとは文字通り、ひとつ屋根の下で生活を共にした。「ヒゲのまっちゃん(=MATSU)と1か月半、小さなベッドにふたりで寝ました(笑)。あまり治安のよくないブロンクスに地元のダンサーに連れて行ってもらったことがあったけど、地下鉄に悪ガキがいっぱいいて、狙われているような気がしてビビりました(苦笑)」と懐かしそうに当時を振り返った。“ライフワーク”と語るように、USAは今後も旅を続けていく予定。訪れてみたい国は「100以上ある!」と語る一方で「世界に飛び出してみて、改めて日本は踊りが多いと気づいた。日本は八百万(やおよろず)の神の国と言われるけど、神の数だけ踊りがある。今年は日本の祭りを巡りたい!」と改めて気づかされた日本の魅力に言及した。

『DANCE EARTH 〜BEAT TRIP〜』
公開中