皇太子シンを演じるミンファン(FIISLAND) 撮影:金多〔貝軍〕(STUDIO ZIP) 皇太子シンを演じるミンファン(FIISLAND) 撮影:金多〔貝軍〕(STUDIO ZIP)

人気ドラマの世界を華麗に舞台化した韓国ミュージカル『宮』。4度目の日本公演が7月5日(金)から大阪・シアターBRABA!で幕を開ける。今回、トリプルキャストのひとりとして主人公である皇太子イ・シンを演じるFTISLANDのチェ・ミンファンに公演にかける意気込みを聞いた。

FTISLANDミンファンのアーティスト情報

父である皇帝の病が悪化したため、同じ高校に通う許嫁のチェギョンと結婚することになる皇太子イ・シン。周囲に心を開かずに生きてきた孤高の王子は、普段から明るい性格だというチェ・ミンファンとは違うところも多かったという。「僕は自分が思ったことをすぐ表現する方」というミンファンは「思ってもなかなか表現できないイ・シンとはそこが違いますが、心は同じだと思います。ただ、僕は元々、結婚する前に一緒に住むことから始めたいなと思っているので、シンたちのように顔もわからないような状態から結婚生活を始めるのは現実的ではありません。そこから愛が生まれる気がしないんです」と語る。

とまどいながら結婚生活を始めたシンとチェギョンは少しずつお互いを理解し、シン自身も少しずつ、くつろいだ表情を見せるようになっていく。ミンファン自身はどんな時に一番リラックスすることができるのだろうか。「不思議なんですけれど、両親と住んでいた家よりも、メンバーと一緒に住んでいる家の方がリラックスできます」と即座に答え、「実家に帰ると『仕事をしなきゃ』という不安があるせいか、あまりよく寝られないし……。だから、お母さんはかなりさびしい思いをしています(笑)」と教えてくれた。

FTISLANDではドラマーで活躍し、ミュージカル出演は今年1月の『光化門恋歌』に続いて2度目となる。「FTISLANDとしてたくさんの舞台に立っているので、頭が真っ白になったり、震えたりということない」というが、「ドラムをたたく緊張感と演技をする緊張感は違いますよね。普段は手に神経を使っていますが、ミュージカルの時は一言、一言に気をつかわなくてはならないので、注意深くなります」とのこと。これからの目標については、「ひとつのことで満足するタイプではないのでやってみたいことはたくさんあります」と目を輝かす。「FTISLANDはすでに自分の中にあるものと考え、今後は、新しいものも自分のものにしていきたいです。 ミュージカルもおもしろいし、演技もしてみたいし、コンサートの演出も……。何でもしてみたいです。ミュージカルもまだ始めたばかりの段階です。これからもたくさん活動するので、応援してください。『宮』の公演にもたくさんお越し下さい!」。

韓国ミュージカル『宮』は7月5日(金)から7月21日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。チケットは発売中。

なお、チェ・ミンファンのインタビューは、雑誌「韓流ぴあ 7/31号」(6/22発売)にも掲載予定。

取材・文:佐藤 結