原田知世が30年ぶりの舞台出演で“日本でしか観られないフィジカルシアター”に挑戦

2013.6.20 15:22配信
原田知世  撮影:源 賀津己 ヘアメイク:木暮モエ 原田知世  撮影:源 賀津己 ヘアメイク:木暮モエ

マイムを基盤にパフォーマンスの可能性を探り続けるアーティスト、小野寺修二の作・演出舞台『シレンシオ』が7月、開幕する。小野寺がバレエダンサーの首藤康之とタッグを組んで話題を集めた舞台『空白に落ちた男』から5年。軽やかな身体表現から構築される現実と幻想の世界に、今回は女優・原田知世が新たなエッセンスとなって融合する。実に30年ぶりに舞台出演を決意した原田に、“沈黙”“静寂”を意味するタイトルの本作に挑む思いを訊いた。

『シレンシオ』チケット情報

「緻密に構成された振り付けと演出の面白さに衝撃を受けました。首藤さんを始め出演者の皆さんが魅力的で、群で動いた時のパワーにとても感動したんですね。この作品はどんな風に作られたのだろうと興味がわいて」

5年前に観た『空白~』で受けた感動は、いつまでも消えることはなかった。昨年、芸能生活30周年の区切りを迎え、「また新しいものに挑戦する心の準備ができた」と思った時に、小野寺&首藤が新作に動き出したことを知る。必然の流れと感じ、自ら志願して未知の世界に踏み出していったという。

「(稽古で)全身筋肉痛の毎日です(笑)。役をもらって覚えて演じる、というのとは違う、小野寺さんが描くイメージを皆で一緒に作っている感覚が非常に面白いですね。小野寺さんが“動物は寝てたりのんびりしていても、いつでも臨戦態勢に入れる。そういう身体を意識してみてください”と最初におっしゃっていて。その言葉がとても新鮮でした。稽古を続けるうちに、少しずつではありますが、自分の中で何か新しい感覚が芽生えてきているような気がします」

テキスト(台本)はなく、出演陣から繰り出されるアイデアをもとに数多くのシーンを作り、積み上げていく稽古が続く。最終的に小野寺がパーツを選び、つなぎ合わせるまでは全体像は謎のままだ。現時点で“せりふ無し”としている設定も、今後どう変わるかわからない。そんな刺激的な日々を原田は全身で楽しみ、「夢中でついていってます」と笑う。

「2分ほどのシーンを8時間くらいかけて作ることもありました。数分の印象的な場面がつながって、世界がどんどん変わっていきます。この舞台は台詞がないので、ストーリーはいろんな解釈ができると思いますし、自由な気持ちで観てもらえたらと思います。芝居やダンスが好きな方だけでなく、子どもたちや幅広い層のお客様に観ていただけたら嬉しいです」

自身を「意外と頑張れてるなって思います」と照れながら誇る笑顔はあまりにチャーミングで清々しい。そんな彼女が「自分にとって特別な舞台」と強調する、静寂から生まれるイマジネーションの世界をぜひ共有したい。

公演は7月2日(火)から7日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、7月13日(土)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットは発売中。

取材・文:上野紀子

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