様々な理由から「帝王切開」で出産をする人が増えています。みなさんの周りにも経験者が多いのではないでしょうか?

しかし、当事者であっても帝王切開については知らないことも多いもの。そこで今回は、何となくわかっているつもりでも、意外に知られていない帝王切開のあれこれを調べてみました。

“帝王”って何?実は知らないことだらけの「帝王切開」あれこれ

1:「帝王」切開は誤訳から始まった?

私たちが当たり前のように使っている「帝王切開」という言葉。なぜ「帝王」などという言葉がついているかご存知ですか?

古代ローマの英雄カエサルがこの方法で産まれたからという説もありましたが、これは誤り。実際は、「切る」を意味する「caesarea」というラテン語をドイツ語に訳す際に「「kaiser(皇帝)」と訳され、日本にもそのまま伝わったとされる説が有力です。

実際の医療現場では「カイザー」や「帝切」などと呼ばれることが多いようです。

2:日本では5人に1人が帝王切開で出産している

筆者は2回の帝王切開を経験していますが(そして筆者自身も帝王切開で生まれています)、周りを見ても帝王切開で出産した友人がとても多いです。

調べてみると、現在日本では出産する約5人に1人が帝王切開で出産していて、そのなかの半数は緊急帝王切開だそう。そしてこの数は増加傾向にあるといわれています。

自然分娩の予定の人も、緊急時に備え、帝王切開の流れなどを頭に入れておくことをおすすめします。